よくいろんな人から、「KAWAii代表の人ですよね」や「KAWAiiって何ですか?」と聞かれることが多いのですが、私自身、自分がKAWAii代表だと思ったことは一度もなくて。原宿発のアーティストですし、原宿のKAWAiiカルチャーは昔から大好きですが、今までの表現は「自分の中のKAWAii」を具現化しただけ。KAWAiiは明確な定義もないですし、その人が見たもの、感じたものが「KAWAii」と思えるなら、それはKAWAii。
いまだに私のモノマネは金髪のツインテールに、大きなリボンなんですよね。もう長いことやっていないのに(笑)。当時のイメージが強烈だったことは理解しているのですが、そのイメージは変えていきたい。飽き性で、ずっと同じことをしていると飽きちゃうので、曲のコンセプトに合わせてビジュアルを考えるなど、これからは今まで見せていないきゃりーぱみゅぱみゅの一面を見せていきたいです。
奇抜なもの、派手なものがすごく好きですし、気まぐれでファッションやメイクも表現も変えていくことが多くなると思うんですが、そのときにすぐ「路線変更か?」っていうタイトルの記事を書くのはやめてくださいね(笑)。
平成でもいろんな挑戦してきましたが、令和は平成以上にもっと挑戦していきたい。新しいことをしたときに、すぐ「落ち着くんですか?」「路線変更ですか?」と言われると、げんなりしちゃうので(笑)。そういう風に見られてしまうのは、今まで自分がつくってきたイメージと違うことをやっているからだと思うんですけど、「どうしたの?」とか思わないでほしいです。応援してほしいです、普通に。
人生初の1日2公演。京都・南座ライブの舞台裏
飽き性なんですけど、アーティスト活動は辞めたいと思ったことはありません。自分発信でスタッフの方たちと一緒になってやりたいことができているし、何よりライブがすごく楽しいんですよね。「日本の特別な場所でライブをすること」は昔からの目標でもあったので、今回、出雲大社と南座でライブができたことは、良い経験になりました。
特に南座でのライブは歌舞伎とのコラボライブみたいな感じで、歌舞伎の動きを勉強したり、振り付けにも見得を取り入れたり。人生で初めて1日に2公演したので、すごく楽しかったです。最初は歌舞伎の世界観があまり分からず、スタッフの方から「どんなことやりたい?」と言われたときも、正直、何も分からなくて……。
そんな状態からスタートしたのですが、イベントで共演させていただいた片岡愛之助さんなど、歌舞伎のプロの方たちに質問したり、アドバイスをもらったりして。歌舞伎の良さも入れつつ、自分がやってきたオリジナルの部分も取り入れて、アイデアをまとめました。
着物でダンスをすると、着物の袖がどうしても上がってしますのですが、これは歌舞伎の作法として良くないみたいで。急遽、ゴムで止めました。
写真=アソビシステム提供
こういった知識もプロの方たちでないと分からないものなので、周りの方たちにサポートもあって、すごく良いライブになったんじゃないかと思います。今後は世界遺産など、海外の特別な場所でライブできたら面白そうだなーと思っているところです(笑)。