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フェイスブックはフィンテックのハブである英国のロンドンで、「ワッツアップ」のモバイル決済機能を開発しようとしている。

このニュースは英フィナンシャル・タイムズで報道され、フェイスブックの広報担当はこれが事実であるとフォーブスの取材に対し認めた。決済機能の開発に向けて約100名が新たに雇用されるが、その大半はロンドンのソフトウェアエンジニアになるという。

フェイスブックが欧州本部を置くアイルランドのダブリンにおいても、新規で採用が行われる。

ワッツアップCOOのMatt Idemaはフォーブスに開示した声明で「ロンドンとダブリンの優れたスタッフとともに、ワッツアップの新たな時代を切り開いていく。ワッツアップは真にグローバルなサービスであり、新たなチームはモバイル決済などの有用な機能を世界に送り出す」と述べた。

フェイスブックは2014年に190億ドル(約2兆円)でワッツアップを買収し、CEOのマーク・ザッカーバーグはそれ以来、このアプリのマネタイズに苦戦してきた。決済機能の導入でフェイスブックは新たな収入を見込める。

ワッツアップは世界15億人のユーザーを抱えているが、米国では英国やインドほどの人気は獲得していない。先日開催されたフェイスブックのF8カンファレンスでザッカーバーグは、ワッツアップのモバイル決済機能のテストをまずインドで実施した後、2019年に数カ国で利用可能にすると宣言した。

「個人同士の交流の仕方は様々だが、決済に関してフェイスブックが果たせる役割は大きい。決済を容易にすることは、当社にとって最も重要な課題の一つだ」とザッカーバーグはワッツアップの決済について述べた。

「個人間の送金は、写真を送るのと同じくらい簡単であっていいはずだ。当社は既に、送金システムのテストをインドの100万人のユーザーの間で進めている」

ロンドンはここ数年で、世界の金融テクノロジーをリードするハブとなった。現地には企業価値10億ドルを超えるフィンテック企業も多く、TransferWise やRevolut、Monzo、 Funding Circleなどが知られている。

決済機能の導入にあたり、ワッツアップがロンドンの優秀な人材を呼び寄せようとしていることは明らかだ。フィナンシャル・タイムズによると、ワッツアップの創業チームは2018年の末からロンドンで採用活動を始動させていたという。

ロンドンはインドと並んでワッツアップの利用人口が多く、モバイル決済の推進に適した土地といえると、フェイスブックの広報担当はブルームバーグの取材に述べている。

新たに採用される人材は、ワッツアップの決済機能だけでなくセキュリティの向上や、スパムの排除に向けた改善も進めていくという。

編集=上田裕資

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