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「ピーカブー エックスライト フォー メン」

持ち物にはその人の品格が出る。よい物には理由があるのだ。

ファッションディレクターの森岡 弘とベテラン編集者の小暮昌弘が「紳士淑女が持つべきアイテム」を語る連載。第26回は、イタリアのラグジュアリーブランド「フェンディ」をピックアップ。


小暮昌弘(以下、小暮):独特のデザイン、フォルムも洒落たバッグですね。

森岡 弘(以下、森岡):イタリア・ローマを代表するラグジュアリーブランドのフェンディ。そのアイコンバッグと言える「ピーカブー(Peekaboo)」です。

小暮:女性にも人気があるバッグですね。こういう最旬、注目のバッグを淑女たちは「イット・バッグ」と言いますが、フェンディはその代名詞的存在。

森岡:このバッグは、「ピーカブー」誕生10周年を迎えて昨年、リリースされた最新のモデル「ピーカブー エックスライト フォー メン」です。ウィメンズのラインでも同じ名前のモデルがありますが、そこからインスピレーションを得たモデルで、モダンで機能的。なおかつ「ピーカブー」のタイムレスな魅力があふれていると思いませんか。

小暮:もはや「ピーカブー」は、流行や時代を超えた逸品というわけですね。背面に硬めのパネルを配し、フロント部分は柔らかなレザーを用いて、ターンロックで開閉する構造になっているようですね。

森岡:ロックを閉めたときと、開いたときと、それぞれ表情が違う。これが「ピーカブー」の魅力かもしれません。一粒で2度おいしい! 「ピーカブー」の象徴である中間のバーとフレームを取り払うことでさらに進化と軽量化を図ったモデルです。モデル名の「エックスライト」にもそれは表れています。

小暮:フェンディが創業されたのは1925年。革職人であったアデーレとエドアルド・フェンディが当時、ローマの貴族階級が集うプレビシート通りにアトリエを併設した店を開きました。店に置かれるのは卓越した感性と熟練技をもつ製品ばかりで、ここで名品の「セレリア」「ペルガメーナ」なども生まれたと聞きます。

森岡:実はこの「ピーカブー」も「セレリア」ラインの最高級カーフレザーの「クオイオ ローマ」を使っています。革は熟練の職人が手作業で仕上げているそうです。

小暮:この革の手触り、いいですね。それに対して、内部は強靭なラバーフィルムを貼ったコントラストカラーのファブリックが使われています。明るい色の内部はいいですね。私、老眼なので、ダークカラーだと中に入れたものが、なかなか探せないんです(笑)。

photograph by Masahiro Okamura | text by Masahiro Kogure fashion direction by Hiroshi Morioka | illustration by Bernd Schifferdecker | edit by Akio Takashiro

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