働き方革命最前線 ─ポストAI時代のワークスタイル

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時代が変わり、働き方が変われば、当然「休み方」も変化します。労働の大部分が肉体労働だった頃は、疲れた体を休める時間が必要でした。やがて産業革命が起きて、労働がルーティンに変わってからは、退屈してしまう気分を、いかにリフレッシュするかが重要になったのです。

では、変化と混沌の時代におけるもっとも多い疲れとは何か? それは、先々が見えない「不安からくる疲れ」です。

つまり、今は漠然とした不安からくる疲れを、どう癒すかが最も強く求められています。もちろん、体を休めること、リフレッシュすることも変わらず大切ですが、さらに不安を回復させないといけません。

ここでまず大事なのは、「肉体」「退屈」「不安」の3つの疲れのうち、今自分が強く感じている疲れはなんなのかを整理してみることではないでしょうか。もし、寝ても寝ても疲れが取れず、リフレッシュしてみても抜けないのなら、その疲れは不安からくるものなのかもしれないからです。

最近、起業家の間でサウナがブームです。僕の知人男性にワケを聞いてみたところ、「サウナ中はしんどくて他のことを考えられなくなる。でも限界まで耐えた後、水風呂に入ると、体中の緊張がすっと抜けて、すごく解放された気分になる」というのです。

つまり人は、見えない不安に真綿のように首を絞められ続けているとき、もう何も考えられなくなるくらい身体にストレスをかけてから解放感を得ることで、一時的に不安状態から抜け出すことができるということなのでしょう。

実際、肉体疲労を回復するためなら、ぬるいくらいの温度でゆっくり浸かる方が疲れは抜けると言われています。一方で、熱い風呂にぎゅっと入って、限界まで浸かった後に水をバシャーっと浴びると、強い解放感を得られるらしいのです。

悩まなくていい自分を認識する

つまり、仕事とは全く関係のないことで身体を追い込むと、「会社をどうしよう」という不安から、一時的に解放される自分がいることに気づけるのです。この、「いつまでも続きそうな不安から、解放されている自分がいる」ことを認識するのが大事なのです。

漠然とした不安は、本来は実態のないものです。つまり、悩み続けてもしょうがないものなのです。だから、強い解放感を得て「あれ、何を悩んでたんだっけ」と思える時間を作ることで、悩まなくてもいい状態にある自分が、ちゃんといることを身体で覚えていくといいのだと思います。そうすれば、また悩むことがあっても、「悩まなくていい自分」に戻ることができるようになるのです。

文=尾原和啓

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