3. コミュニケーションとつながり
これは陳腐なことだが、全ての常識が普通に実践されているとは限らない。また、ますますアジャイル(俊敏)になり遠隔勤務が進む労働者を管理する場合には、追加で考えなければならない要素がある。
ハーバード・ビジネス・レビュー誌に2017年に掲載された調査によると、遠隔勤務者は孤立していると感じやすい。効果的な管理職はうまくコミュニケーションを取るだけでなく、チームメンバーがどこにいてもチームのつながりを維持することに時間をかける。電話やテキストメッセージ、電子メール、テレビ会議、従業員を職場に連れてくることなど、それぞれの状況に合った手段を利用するのだ。
カリフォルニア州を拠点とし、企業役員を務める私の友人は、インドのチームを定期的に訪問している。正しいやり方や間違ったやり方はないが、コミュニケーションの精神を培うのが手堅い開始点だ。
4. 自己認識
自分が送っているメッセージを相手がどのように受け取っているのかが分かっていないのに、うまく他者を管理したり他者に影響を与えたりできるだろうか? おそらくできないだろう。自己認識することが、効果的なマネジメントの重要要素であるのもそのためだ。これがなければ、川をさかのぼるマスのようにいつも流れに反して泳ぐことになる。私は長年の間、自分のメッセージがどのように受け取られているかを理解していない管理職を実際に何度も見てきた。
ただし、自己認識をしたい若い管理職は、コツコツと努力することでスキルを改善することができる。慎重に話を聞き、率直なフィードバックを求め、努力が必要な分野に注力することが解決策だ。この努力は、自分自身と管理職のキャリアに対する素晴らしい長期的な投資となる。
若く成長中の管理職にとって有益な考え方は他にあるだろうか? もちろん、他にも存在する。マネジメントは複雑で、多面的な分野だからだ。とはいえ、ここに挙げた4つの考え方が強固な基盤となるだろう。