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スポティファイの有料会員数が1億人を突破した。スウェーデンのストックホルム本拠の同社は4月29日、有料会員数が前年比32%増を記録したと発表した。

競合のアップルミュージックの会員数は推定5000万人とされており、スポティファイの有料会員数はその約2倍に達したことになる(ただし、公正を期していうとアップルが開示した5000万人という数字は、今から約1年前の2018年5月時点のものだ)。

スポティファイは有料会員数の伸びの原因に、米国やカナダでのプロモーションの強化をあげている。同社は米国で家族プランに加入したユーザーにグーグルホームミニをプレゼントし、月額13ドルを払えばHuluが見放題になるプランも用意した。

無料会員を含む月間アクティブユーザー数(MAU)は26%増の2億1700万人に達している。今年第1四半期のスポティファイの売上は約17億ドルに達した。そのうち有料のプレミアム会員の売上が15億5000万ドルで、前年比34%増だった。

しかし、スポティファイは黒字ではない。同四半期の損失は1億5800万ドルだった。

ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、アップルミュージックの米国での会員数は2800万人で、スポティファイの2600万人を上回ったという。しかし、ロイターによるとスポティファイは無料会員も抱えているため、合計の利用者数ではアップルミュージックを超えている。アップルミュージックには無料プランがなく、有料でしか利用できない。

現在、79カ国で利用可能なスポティファイは今年2月にインドに進出し、既に200万人を獲得した。ただし、インドでの競争は熾烈で、どこまで会員数を伸ばせるかは不明だ。

また、アップルミュージックが中国本土でサービスを展開しているのに対し、スポティファイは中国に乗り込めていない。急成長を遂げる中国の音楽ストリーミング市場では、テンセントミュージック・エンタテインメント(TME)が覇権を握り、傘下のQQ Music(QQ音楽)やKugou(酷狗)、Kuwo(酷我)の合計のMAUは8億人を超えている。

スポティファイは5億ドル(約550億円)をポッドキャスト番組の増強に向けて投資すると発表し、Gimlet Mediaらの買収を進めている。PwCのレポートによると、2017年のポッドキャスト業界の売上は3億1400万ドルで、2022年には16億ドルまで伸びるとされている。

今年の第2四半期の終わりまでにスポティファイは、MAUが2億2200万人以上、有料会員数が1億700万人を突破すると予測している。

編集=上田裕資

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