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旅から学ぶインバウンドの最前線


青木:日本のカルチャーを愛する人たちは、実際にたくさん日本を訪れていますもんね。

山田:あとはやはり、聖地巡礼も魅力的ですよね。日本のアニメやマンガ、ドラマなど、登場人物に感情移入しながら旅をするのは楽しいと思います。

たとえば『新世紀エヴァンゲリオン』なんて世界中で人気があるわけですよね。コアなファンがいっぱいいる。以前箱根に行った時に、「エヴァンゲリオンの舞台となった箱根は、さぞグッズで溢れているだろう」と思いきや、案外そうでもなかったんです。エヴァ関係のお土産も珍しいくらいしか売っていないし、聖地巡礼で一番大事な地図もなかった。そういうのはお土産にもなると思うし、外国から来たエヴァファンからすると「今いるここが(アニメ内の)新東京なのかぁ」と感動できるじゃないですか。

青木:山田大使のお話を聞いていると、まだまだできることがたくさんあることに気付けます。

山田:メキシコで日本の観光イベントをやった時に、現地のメディアの方から「日本でやるべきこと、見てほしいものは何ですか?」と急に聞かれたことがあります。私は、「3つあります」と答えました。

1つは日本食。寿司と天ぷらだけではなく、日本には色々なレストランがあります。とくに伝統的なファストフードであるうどんやそば、ラーメンなどはリーズナブルでおいしい。ぜひ食べてみてほしいと言いました。

2つめは、日本人のNational Pastime(国民的暇つぶし)である温泉。日本人はみんな好きだし、外国にも温泉はあるけれど、日本の温泉はかなり独特なのでぜひゆっくり浸かってみてくださいと。長野の地獄谷温泉の写真を見せて「猿すら温泉を楽しんでいるんですよ」と伝えました。


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3つめは、すべてが整然としているところ。道路も綺麗、電車を待つ時もきちんと並ぶ、新幹線がパンクチュアルに出入りする。そういった違いを見てきたらどうでしょうと提案しました。我々にとって当たり前のことが、世界にとっては当たり前ではない。驚愕すべきことだったりするんですよね。

青木:ありがとうございます。「日本に行ってよかった」「また行きたい」と思ってもらうことが私たちメディアの役割です。自分たちがしていることが社会にとって正しいと感じてもらえるように精進します。

構成=梶山ひろみ(MATCHA)

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