ビジネス

2019.05.08

世界のスマートウォッチ市場、アップルのシェアは約36%に

Denys Prykhodov / shutterstock.com

2019年第1四半期(1月〜3月)の世界のスマートウォッチの出荷台数は、前年比48%のプラスとなったことが調査企業カウンターポイントのデータで判明した。この分野では上位9ブランドが市場シェアの75%を獲得している。

首位に立つのはアップルで、市場全体の伸びを上回る前年同期比49%の成長を記録。スマートウォッチ市場におけるシェアは35.8%で、前年同期の35.5%からわずかに上昇した。

2位のサムスンのシェアは11.1%と、アップルに比べればごくわずかだが前年同期比127%の成長だった。3位は中国のImooでシェアは9.2%。

続いて、4位がFitbit(5.5%)、5位がシャオミのAmazfit(3.7%)、6位がファーウェイ(2.8%)、7位が米国のFossil(2.5%)だった。

アップルウォッチが好調な理由としてカウンターポイントは、昨年9月に発売された「シリーズ4」でECG(心電図)や転倒検出などの新機能が追加され、ヘルスケア機能が充実したことを挙げている。

この市場の新たなトレンドとしては、折り曲げ式ディスプレイの導入だ。

カウンターポイントのBrady Wangは中国のZTEの関連企業Nubiaのデバイスについて「スマートフォンとスマートウォッチの中間を目指す製品」と述べている。

同社のNubia Alphaと呼ばれるプロダクトは、4インチのフレキシブルOLEDディスプレイを搭載。eSIMを内蔵し、スマホのように単体で電話をかけたりネットへのアクセスもできる。

また、正面に500万画素のカメラを備え、腕を上げて顔に向ければ簡単に自撮り撮影もできる。

また、カメラの上で指先を動かすだけで、画面に触れずに操作できるハンドジェスター機能も備えている。

スマートウォッチ市場では様々なメーカーが、趣向を凝らした製品を投入している。今後はアップルやサムスン、ファーウェイらが市場を統合していくことも想定されるが、FitbitやFossil、ガーミンらもニッチな市場で存在感を高めている。

編集=上田裕資

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