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フォーブス ジャパン編集部 エディター


──どのような工夫をされたのでしょうか?

今回、導入した働く場所、働くツール、働く時間などを自由に選べる働き方「ABW」は決して世の中の流れに沿ったのではなく、自分自身が一番パフォーマンスを発揮できる働き方としたいと思うタイプで。シタテルはエンジニアが多い会社なので、常にいろんな地域の人とミーティングしたり、安定してコードを書いたりできる環境をつくらないといけない。
それを実現できるものが、世間ではABWと呼ばれていたんです。

弊社は「スプリント」と呼ばれる開発手法を導入していて、2週間でアウトプットを出すようにしています。きちんとパフォーマンスを発揮できるのであれば、仕事をする場所、出社する時間も含めて、自分の意思で最適な環境を選んでもらって問題ありません。そうすることで、自責の念も高まり、パフォーマンスも向上しています。

心理的に安全な状況が保たれているのが理想的

──パナソニックの「WEAR SPACE」をトライアルで導入されていますが、実際の効果はいかがですか?

WEAR SPACEはノイズキャンセリング機能を搭載したヘッドホンと、視界を調整できるパーティションで構成された、新しいコンセプトのウェアラブル端末です。テキスタイル部分の縫製などを行い、量産試作をサポートしているのでトライアルで導入してみたのですが、社員からは「すごく良い」と言ってもらえています。



感想として多かったのは、視界が遮られ、ノイズキャンセリング機能で周りの音が一切聞こえなくなるので没入感があり、とにかく集中できるというものでした。

熊本オフィスに来る東京メンバーは、WEAR SPACEを着けて働いている姿に驚いて、みんな装着していくんですよ(笑)。また、エンジニアの人はひとりで深く思考することが出来る「ZENルーム」もよく活用しています。「オープンであること」をテーマにしつつも、集中できる環境も提供しています。

──今はオフィスに来ることなく、いつでもどこでも仕事ができる時代です。そうした時代におけるオフィスの意義とは何だと思いますか?

オフィスに来ることを強制していないのですが結局みんなオフィスに来ることがほとんどです。何だかんだでオフィスが最も仕事が捗り、コミュニケーションが円滑にとれて、環境や上司に依存しない自立した人が同じ空間に集まることで心理的に安全な状況が保たれている、それが理想的な状態だと思います。

一次的思考で「働きやすさ」を目的にするのではなく、まずは「来たくなる場所にする」ことがオフィスの設計に必要なことかもしれませんね。

文=新國翔大 写真=小田駿一

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