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(Photo by Oli Scarff/Getty Images)

ウーバーが地下鉄やバスなどの公共交通機関の乗り換え情報を表示する機能を追加した。新機能は現在、英国のロンドンや米国のデンバーで利用可能だ。

公共交通機関を含めた検索が可能になったことで、ウーバーのアプリはグーグルマップやアップルの地図アプリ、乗り換え情報アプリのCitymapperらと競合することになる。ウーバーは英国でのこの機能の導入にあたり、ロンドン交通局(TfL)のオープンなデータを使用しており、TfLの協力は得ていないという。

TfLの広報担当者は「当局のデータは誰にでも開かれたものであり、数百にものぼるアプリがフィードを活用している」と述べた。ウーバーのダラ・コスロシャヒCEOは4月30日、ツイッターでこの新機能を発表し「人々に自家用車に代わる交通手段を提案していきたい」と述べた。

コスロシャヒは今後、この機能の対応都市を増やしていくと述べているが、ウーバーの広報担当は特定の都市名をあげることを拒否した。

ウーバーは2012年にロンドンでオペレーションを開始したが、現地のタクシードライバーからの強い反発に直面した。TfLはウーバーがロンドン交通局の基準に合致しないとして、2017年に営業認可を取り消した。さらに、ウーバーが「グレイボール(Greyball)」という特殊なソフトウェアを用い、警察のおとり捜査を回避していると非難した。

その後、ウーバーが法廷に訴えた結果、イギリス司法当局は2018年6月に15カ月間限定の営業認可を与えていた。その際の条件として、同社が規制に合致するための努力を継続することが求められた。

フォーブスはTfLに、ウーバーの新機能が望ましいものであるかコメントを求めたが回答は得られてない。一方で、ウーバーの投資家らは今回の動きを戦略的に正しい判断であると評価している。

ロンドンでは推定11万人以上のウーバーのドライバーが営業中で、都心部の渋滞を悪化させたとの非難も浴びている。

2009年にトラビス・カラニックらがサンフランシスコで創業したウーバーは、世界の各都市で議論を巻き起こしながら、市場を拡大させた。カラニックが2017年6月にCEOを辞任後、11月にCEOを引き継いだコスロシャヒは社会に前向きなインパクトを与える姿勢を打ち出してきた。

ウーバーはコスロシャヒの指揮下で上場の準備を進めてきた。同社は4月26日に上場届け出書類を提出し、IPOの仮条件レンジを1株44〜50ドルとした。上場後の同社の時価総額は840億ドル(約9兆3800億円)に達する可能性がある。

編集=上田裕資

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