新著について聞いた前編記事に続き、後編となる本記事ではイタリア旅行を控えた人へのアドバイスをヘイルズに聞いた。
──『ラ・パッシオーネ』はイタリア旅行ガイドの側面もあります。初めてのイタリア旅行で1、2週間しか滞在できない人に対するアドバイスはありますか?
ひとつの情熱と、ひとつの場所を選ぶこと。イタリアにはすべてのものがそろっているので、自分が引きつけられるものに的を絞って、それを起点としましょう。フィレンツェならルネサンス芸術、ピエモンテならワイン、シチリアなら古代遺跡、ローマならローマという街。豊かな歴史を持つイタリアでは、それぞれの街に探求できる宝物があります。
大都市を1、2か所しか訪問できない場合、その土地の概要や背景情報を教えてくれる現地ガイドを雇うとよいです。地図をダウンロードするか携帯して、興味をそそる地区を歩いて回る。タイムスリップしたように感じられる早朝や夜が理想的です。
──既にイタリアの代表的都市に行ったことがある人には、次に何を勧めますか?
山や海沿い、都市や丘の上の町など、自分が魅力を感じる地域を選び、ゆっくりくつろいで過ごすこと。レンタル物件はさまざまな価格帯で利用可能です(ただし、レビューと注意事項は必ずしっかりと読むこと)。市場やレストラン、公園、祭りに行く。すぐに新たなリズムで生活するようになり、地元住民との交流を堪能し、この国の最大の贈り物であるイタリア流の生き方を楽しめるようになります。
──イタリア旅行では何を準備すべきでしょうか? 観光でイタリア語の知識はどれほど必要でしょう?
感覚と精神を開くこと。そして何よりも、心を開くこと。
礼儀として必要な「お願いします」「ありがとうございます」といった表現や、必要に迫られたときに役立つ「ホテル/トイレはどこですか?」のようなイタリア語の表現は覚えておきましょう。インターネット上の会話レッスンを聞いたり字幕付きのイタリア語動画を流したりして、耳をイタリア語の音に慣らしておく。翻訳アプリをダウンロードし、積極的に活用しましょう。