私は24年間にわたりフォーチュン500企業で採用活動に携わり、その多くは電子メールが普及する前の時代だった。リーブマンは礼状を郵便で送ることは避けるよう強く勧めているが、やや古い人間である私は手書きの手紙でも許容できるし、喜んで受け取る。良く考えて選んだ趣味の良い葉書に、思いをこめて綴ったメッセージであれば、私にとって何の問題もない。
しかしそれ以外の点については、リーブマンの考えに賛成だ。面接後のお礼メールは、きめ細やかな気遣いの現れであり、単に常識的で賢い行動だ。
お礼メールはおそらく、10分か20分もあれば書き上げられるだろう。しっかりと丁寧に書き上げること。不用意に急いで書き上げようとするのでなく、(簡潔さを心がけながらも)時間をかけて面接や会社について思ったことを1~2点含めること。相手の名前の書き間違えや、誤字脱字は論外だ。
お礼メールは、少々の時間をかけるだけの価値がある行為だ。採用か不採用か通知が来る前に、候補者側からできる最後のアピールとなるかもしれないので、時間をかけてしっかりと仕上げること。これをしない手はないだろう。