2. 活動に個性を活かす
子どもたちにはその年齢にかかわらず、人に与える行為を個性を表現する手段として考えるよう促そう。幼い子どもたちには絵を描くよう求め、本能的な慈悲心を伸ばすことができる。
「何に感謝している?」「何を幸せに感じる?」「何を悲しく感じる?」などと尋ねよう。
年上の子どもたちは両生類やビデオゲームの「フォートナイト」など、それぞれ独自の興味を持つようになり、慈善活動の中に関連団体を見つければわくわくするように感じるかもしれない。
3. 与えることを家族の伝統にする
子どもたちは、家族の慈善活動の歴史について聞きたがっている。家族の慈善活動の話を共有するのは、休暇で集まったときでも1年を通してでもよい。自分の子ども時代や、それよりもさらに昔の家族の話を共有しよう。
隣人が運に見放されていたときに祖父が助けてあげた話や、おばが地域の庭園を作った話など、与えることについて家族が学んだ経験を共有する。子どもたちが、自分はより大きなものの一部なのだという意識を持てるような物語にして話そう。
子どもたちが自分の価値観を実践し始めたら、その物語も家族の慈善活動の歴史の一部として組み込むこと。伝統を絶やさないため、家族の財団設立を考えてもよいかもしれない。私立財団を立ち上げて存続させれば、一つの世代を次へとつなぐ一種の慈善活動の財産となる。家族で共に取り組むことで慈善活動の価値観が定着し、生涯にわたり持続する。そうすれば、変化を起こすことに熱意を燃やす人が世代を超えて続くはずだ。