介護と子育てに悩む「サンドイッチ世代」、家計が子供にも影響

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ティー・ロウ・プライスのシニア・ファイナンシャル・プランナー、スチュアート・リターはこうした回答について、介護をしながら子育てをする人が子供にお金の話をしたがらないことが理由の一つだろうと述べている。

調査では介護をしている人の73%が、「子供にあまりお金の話をしたくない」と答えた。一方、介護をしていない人のうち、そう答えたのは37%だった。

リターによると、問題があるときにこそ話をすることは、子供たちがより良い決断を下せる大人になるために重要な価値観や優先順位付け、行動について教える良い機会だ。改まって話すのではなく、日常的にこうしたことを話題にするべきだという。

お金の問題を含め、家族が置かれている状況を具体的に説明し、親が決断したことについて子供と話し合うことだ。そうした会話は、子供たちに非常に大きな影響を与える。

「親がお金のことについて話してくれていた」という子供たちは成長した後、お金に関して前向きな行動を取ることが多くなり、節約もするようになる傾向がある。

実際のところ、子供たちは親に対して、家計の問題についても話してほしいと思っている。これは、親にとってはありがたいことだと言えるだろう。

調査によれば、サンドイッチ世代の子供のうち、親が祖父母などの介護をしている場合は75%が、「もっとお金の問題についても話してほしい」と回答した(親が介護をしていない場合、同様に答えた子供の割合は41%だった)。

編集=木内涼子

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