ORIIを生み出した香港のスタートアップ企業「Origami Labs」は香港科技大学のMBA出身4人が2015年に設立。2017年には、Hong Kong Business Magazineが選ぶ注目すべきスタートアップ企業トップ10の1つとして取り上げられた。
ORII開発にあたり、「スクリーンレス」を追求したOrigami Labs。この最大の特徴に至ったのには、設立者の1人であるケビン・ウォンの父の影響があった。視覚障がいを持つ父が不自由なくスマートフォンを使用できるように模索した結果、今回のスマートリングの開発に繋がったという。
商品開発を進めていく中、2018年にはアリババのスタートアップ基金から約2.7億円の資金を調達するなど着実に商品発売の実現に近づいていった。
同年には、地域ごとの市場進出を見込みソフトバンクをはじめとした大手販売店との業務提携を結んだ。
ORIIのような着用可能テクノロジーの市場は、現在拡大し続けている。CCS Insight Reportによると、2020年にはこの領域の市場価値が約340億ドルにまで昇るとも推定されている。
そんな格好のビジネスチャンスが転がる中、今回先駆者となってスマートリングを発売したOrigami Labs。彼らは、会話ツールのテクノロジー分野におけるグローバル市場でのさらなる展開とプレゼンス拡大を目指している。