ビジネス

2019.05.05

起業において大切なのは断ること 「ノー」と言う3つの方法

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「焦点を定めることは、焦点を当てるべきことに『イエス』ということだと考えている人ばかりだが、実は全く違う。焦点を定めることは、他に存在する100の良いアイデアに『ノー』ということだ。慎重に選ばなければならない。私は、自分がしてきたことと同じくらい、私たちがしてこなかったことに誇りを持っている。イノベーションとは、1000個のものを断ることなのだ」

最優先事項でないものを断れば、長期的な目標に「イエス」と言うことができる。あなたのビジネスを本当に前進させてくれる活動のため、リソースを取っておく必要があるのだ。

3. チェックリストを用意し、重要な点を自問する

起業家として、あなたの最も貴重なリソースは時間だ。成功すればするほど、あなたに対し要望を持つ人は増える。物事を順調に進めるためチェックリストを用意しておけば、あなたのスケジュールを割り当てるかどうかを評価する役に立つ。次に新たなイベントや会議、顧客、プロジェクトを提示されたら、先に進む前に次の重要な点を自問しよう。

・この機会のことを考えたとき活力を感じるか
・この機会は会社を向上させるものか
・この機会を直感的にどう思うか
・メリットがコストを上回っているか
・この機会はビジネス拡大の役に立つか
・この機会はあなたの中核となるビジネス目標と合っているか

成長中の企業は必ずリソースの制約を持っている。大事なことは、成功をけん引するような特に重要な分野に時間をかけることだ。上記の問いの一つ以上で答えが「ノー」であれば、その機会を断るべきかもしれない。

起業で成功するために大事なのは戦略で、戦略には焦点が必要だ。米紙ニューヨーク・タイムズのベストセラー作家でペンシルベニア大学ウォートン校のアダム・グラント教授(組織心理学)は「『ノー』と言えば、最も重要なときに『イエス』と言えるようになる」と述べている。厳しく時間を管理し、必要な場合に断ることは、最終的に自分の夢に「イエス」と言うことにつながる。

翻訳・編集=出田静

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