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エディター、ライター


そして、日本のセイコーだ。今年はセイコーが誇る「スプリングドライブ」の20周年。スプリングドライブというのは、動力源をゼンマイとしつつも、制御をクォーツと同様に水晶振動子及び電子回路で行っている機械式×クォーツのハイブリットムーブメントのことで、 1999年にグランドセイコーの独自機構として登場したものだ。

その節目の記念に製作されたのが「グランドセイコー スプリングドライブ20周年記念」モデルだ。多くの定番スプリングドライブは自動巻きなのだが、この記念モデルの新キャリバーは手巻き。それによって、とても薄型に作られている。

このグランドセイコーは外装も特徴的で、プラチナケースに独特の仕上げが施されている。これは信州の山々の雪(雪白)をイメージしたものだとか。セイコーは、これまでも自然をモチーフにした仕上げを用いており、このあたりは手慣れたもの。まさに“雪”のような表面のケースに仕上げている。

グランドセイコー スプリングドライブ20周年記念 SBGZ001[手巻き(スプリングドライブ)、プラチナケース、38.5mm径、800万円 問:グランドセイコー専用ダイヤル 0120-302-617]

それから、ジンである。このブランドからは、定番のパイロットウォッチ“104シリーズ”から新作「104.ST.SA.A.G」が登場している。それは近年のトレンドであり、今年はより目についたカラーでもあるグリーンがダイヤルに採用されたモデルだ。しかも、マットなグリーンなので、シリーズの大きな特長でもある視認性を損なうことがなく、好感度の高い1本となっている。

もうひとつ、このモデルには1分刻みで両方向に回転する特殊結合方式によって固定されたパイロットベゼルという特長があり、不意の衝撃でも外れることはないのである。500本の限定生産で、シースルーバックから観賞できるローターに、500本限定を意味するドイツ語「EINE von 500」の文字が刻まれている。


ジン 104.ST.SA.A.G[自動巻き、SSケース、41mm径、23万円 問:ホッタ 03-6226-4715]

次に訪れたのはロレックス。ここのラインナップもどれもが魅力的なのだが、ここでは「オイスターパーペチュアル ヨットマスター 42」を紹介したい。

これまでの「ヨットマスター」にはないブラックが基調のモデルは、男っぽく、凛々しさが加わっており、とても新鮮である。しかも、素材はホワイトゴールドで、セラクロムベゼルにはマット仕上げが施されるなど、ラグジュアリー感をまったく損なっていないのだ。

優雅なイメージがあり、時に激しさもあるハードな競技でもあるヨットというスポーツを体現したかのような造形。高級感と精悍さを併せ持ったスポーツウォッチである。

ロレックス オイスターパーペチュアル ヨットマスター42[自動巻き、18KWGケース、42mm径、価格未定 問:日本ロレックス 03-3216-5671]

バーゼル取材のラストは、H.モーザー。ここ数年人気が高まり、各ブランドが積極的に採用するようになったグラデーションダイヤルの火付け役的なブランドだ。なんと現行モデルのほとんどのダイヤルがグラデーションなのである。

その色彩がもっとも映えるモデルが「エンデバー・センターセコンド コンセプト ブルーラグーン」。とてもシンプルなモデルで、腕時計には必須じゃないか? と思われるインデックスもブランドロゴもない。青い珊瑚礁をイメージした、美しい“ブルーラグーンダイヤル”上に、3本の針だけが置かれているのだ。

端正なフォルムとシンプル過ぎるデザインを持った腕時計は、ひと目でH.モーザーとわかる個性を持っている。もちろん、このブランドは高い技術も持ち合わせており、このモデルのムーブメントも自社製の「Cal.HMC 200」が搭載されている。

H.モーザー エンデバー・センターセコンド コンセプト ブルーラグーン[自動巻き、18KWGケース、40mm径、265万円 問:イースト・ジャパン 03-6274-6120]

文=福留亮司

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