3日目の取材は、135周年を迎えたエドックスからスタート。今年はフラッグシップである「クロノオフショア1」シリーズから、カーボンダイヤルを採用した「クロノオフショア1 カーボン クロノグラフ」が発表された。
ケースとベゼルにカーボンを採用したモデルは昨年すでに発表されているのだが、今年はダイヤルにブルーのカーボンダイヤルを加えて登場した。ベゼルや針、インデックスをグレーにトーンダウンすることで、ダイヤルのブルーが鮮やかに映し出されており、ひと目でカーボンとわかる柄も好印象である。
頑強な素材であるカーボンは軽量素材なので、どうしても重装備になり重くなりがちなスポーツウォッチにはぴったりな素材。このモデルもクロノグラフに500m防水とハイスペックなのでカーボンを多く使用することで、従来モデルよりも約15%の軽量化を実現している。もちろん、着け心地も向上している。
エドックス クロノオフショア1 カーボン クロノグラフ[自動巻き、カーボンケース、45mm径、45万円 問:GMインターナショナル 03-5828-9080]
次に向ったシチズンは、今年も多くの新作が用意されていたが、今年30周年を迎えた「シチズン プロマスター」が注目であろう。もちろん、全モデルがエコ・ドライブである。ここでは「シチズン プロマスター エコ・ドライブ アクアランド200m プロマスター30周年限定モデル」を紹介したい。
スッキリしたインデックスや針形状もあって、とても視認性の高いダイバーズウォッチとなっている。ISO、JIS規格に対応した200m潜水用防水で、現在時刻を表示しながら、最大70mまでの水深もアナログで同時表示する。さらには、充電量計、急浮上警告アラーム、水感知センサー、ネジロックリュウズ、ネジロックボタン、逆回転防止ベゼルなどを装備しており、安全性を考えた本格派であることがわかる。
また、ダイビング時にウエットスーツを着用する際の延⻑ストラップが付属されており、それに替えることができる。これによって普段使いではジャストサイズのストラップを使用することが可能。街でも海でも快適に使用できるダイバーズとなっている。
シチズン プロマスター エコ・ドライブ アクアランド200m プロマスター30周年限定モデル[クォーツ、SSケース、46.1mm径、8万円 問:シチズン時計 0120-78-4807]
3件目は、アーノルド&サン。今年は初めて40mm以下のモデルを製作した「ネピュラ 38mm」が目を惹いた。既存の41mmサイズのムーブメントはそのままに、チャプターリングの作り直すことによって38mmまでサイズダウンさせている。
星雲という意味を持つ「ネビュラ」は、放射状に対称に設計されたムーブメントが特徴で、それを心臓部まで見ることができる。約90時間のパワーリザーブを発生するダブルバレルは12時位置に、テンワとスモールセコンドが6時位置にそれぞれに配されている。
アーノルド&サン ネビュラ 38mm[手巻き、SSケース、38mm径、280万円 問:ブローバ相談室 0570-03-1390]