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Loon

アルファベット傘下の気球を使ったインターネット接続サービス企業「ルーン(Loon)」が、ソフトバンク傘下の「HAPSモバイル」から1億2500万ドル(約140億円)を調達した。

ルーンは自動運転のウェイモらと並んで、アルファベットのOther Bet(その他部門)に含まれるが、この部門の企業が外部から資金調達を行うのは、過去1年で2例目だ。

ルーンとHAPSモバイルは、世界中の遠隔地にインターネットアクセスを提供する取り組みを進めており、今回の出資は2社が長期的スタンスで提携し、商用化を目指す試みの一貫という。合意内容には2社が相互的に出資を行うことが盛り込まれ、ルーン側も将来的にHAPSモバイルに対し、1億2500万ドルを出資できる。

グーグルの親会社であるアルファベットは、非広告部門であるOther Betのコストを抑え売上を高めるために、外部からの資金調達を増やそうとしている。Other Betにはウェイモや、2018年1月に設立の企業向けセキュリティー企業「Chronicle」などがある。同部門の生命科学事業「Verily」は今年1月に10億ドルをSilver Lakeから調達したほか、以前にはシンガポールのテマセクから8億ドルを調達していた。

また、エネルギーカイト(凧)と呼ばれる空中発電ツールを開発する「マカニ・パワー(Makani Power)」も石油大手のシェルから資金を調達した。ウェイモも外部からの調達に向け動いているとの情報を、The Informationが3月に報じていた。

アルファベットは1000億ドル以上のキャッシュを保有しており、これらの企業に自社の資金を与えることは十分可能だ。しかし、投資家らが広告業界の飽和化を懸念する中で、同社にはOther Bet部門の財政的な透明性を高めたい意向がある。

さらに外部からの資金を入れることで、Other Betの企業らのエグジットを急がせる効果も期待できる。2018年第4四半期のOther Bet部門の売上は1億5400万ドルで、損失は13億2000万ドルだった。

アルファベットは今年の第1四半期決算の発表を、4月29日に控えている。

編集=上田裕資

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