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働き方革命最前線 ─ポストAI時代のワークスタイル

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ビジネスの輪を広げるとき、誰かと知り合うときはまず名刺交換をするのがこれまでのセオリーでした。しかし今の時代、フェイスブックなどで友人の人間関係を可視化できることも手伝い、ネットを介して人と知り合うことは珍しいことではなくなっています。

ネットを介して人と知り合うことのメリットは、いきなり直接知り合うよりも、お互いを知る段階を細かく設定し、グラデーションをつけながら距離を詰められることです。

僕の友人らにアンケートをとってみたところ、ネットを介して人と仲良くなったことがある人が63人、ない人が37人でした。

両者に話を聞くと、まず仲良くなったことがない人では「ネットだとどこで誰で誰が見ているかわからないから、相手との距離感が取りにくい」という意見が多かったです。確かに、気になる人にツイッターでコメントをつけようにも、少なくとも自分のフォロワーにはやりとりが丸見えなので、「ちょっと気が引けるなあ」という人は多いと思います。

逆にネットで仲良くなったことのある人の多くは、「いきなり知り合うより、ネットを介した方が、あらかじめお互いの温度感を理解しあえる」と言います。僕自身がそうなのですが、特に人見知りな人にとって、人と知り合うときに重要なのは、まず相手の温度感を確かめることだったりします。

例えばフェイスブックのウォールに、あるプロジェクトに対して「自分はこれくらい燃えているし、頑張ってる!」とアッツアツの熱量で投稿しているのをみると、(うう、今の自分はそこまで頑張れてないから、こういう人は話しかけにくい)と感じますし、逆に淡々と仕事の履歴を更新している人だと、「もしこの人と組んでも、冷めてて一緒にやってる気がしないかも」と思ったりします。

コメント欄は非常に人の体温や距離感が出やすいので、見方によっては、距離が近すぎる人、単に肩書きに惹かれてコメントを残している人などなど、あらゆるものが見える場所でもあるのです。こんな風に、人の投稿欄を見るだけで、なんとなく自分との体温が合うかどうかが感じられるものです。

つまりSNSやネットのいいところは、自分とちょうどいい温度感でプロジェクトや仕事を進めている人のことが、コメントやブログなどから感じ取りやすいことです。同時に自分も発信することで、「私の温度感はだいたいこれくらいです」ということを、見てくれる人に伝えることもできます。

いきなり名刺交換で始まるよりずっと、お互いのことが見えやすくなるし、自分のことも伝えやすくなるのです。

文=尾原和啓

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