今年1〜3月期にスナップチャットは400万人を新規に獲得し、デイリー・アクティブ・ユーザー(DAU)は1億9000万人に達した。今四半期の売上は前年同期比39%増の3億2042万ドル(約360億円)となり、アナリスト予測の3億ドルを上回った。
同社は赤字幅も縮小した。今期の損失額は3億1000万ドル(1株あたり10セント)で、前年同期の3億8578万ドルから約7500万ドル、損失額を削減した。アナリストは1株12セントの赤字を予測していた。
スナップCEOのエヴァン・スピーゲルは声明で、アンドロイド向けアプリの刷新が、着実な成果を示しつつあると述べた。同社は新規のオリジナル動画シリーズや、ゲームプラットフォームも発表し、広告でマネタイズしていく意向だ。
「未来を見据え、さらなる投資を行うべき数多くの機会がある。今後も長期的視野に立って事業を続けていく」とスピーゲルは述べた。
投資家は今期の決算を前向きにとらえ、スナップの株価は時間外取引で2%上昇し、12.22ドルをつけた。
スナップチャットは近年、インスタグラムやTikTokなどの競合に苦戦し、2018年10月にはユーザー数が四半期あたり1%減少。デイリーユーザー数が1億8600万人になったと発表していた。
さらに、今年1月には9カ月前に入社したばかりのティム・ストーンCFOが辞任するなど、幹部の離脱も相次いでいた。しかし、今回の決算結果から、スナップの業績がわずかながら改善したことが判明した。
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、今後のスナップチャットの成長は、アンドロイド端末の多い海外市場に見込めると述べている。スナップの米国外の売上比率は現在、29%となっている。