「遊び」で変わる地域とくらし


「達成感」を感じてもらう体験設計

そんなライト層の顧客満足度を高めるには、体験の設計や体験中の接し方も変える必要がある。

例えば、泳ぐことが苦手な体験者に対して、以前はロープや浮き輪を使うようなサポートもしていたが、最近は意識的にしていない。リスクを十分ケアした上で、自らウミガメがいるところまで泳ぎ近づいてもらうことで、「達成感」を感じられるようにしている。

手取り足取りサポートしてしまうと、楽しさも半減してしまう。それより、なにか「できた!」という思い出を持ち帰ってもらうのだ。こうして、参加者の様子や雰囲気に目を配りながら、体験プラン自体を微調整しているという。

SNSへの投稿で気づいた写真や動画の重要性

体験やアクティビティの魅力を伝えるのが、体験者がSNSやインターネット上に掲載する写真・動画であるであることは間違いない。しかしこのプランでは、体験者が撮影すると、ウミガメ単体の写真ばかりになり、本人が写る写真が残りにくい。

そこでアマミエンシスでは、インストラクターが、体験者とウミガメが一緒に映るような位置に先回りして写真を撮るという工夫をしている。ウミガメの習性なども考慮し、良いアングルで動画・写真を撮影。当日その場では渡さず、編集して、後日クオリティの高いものを提供することを徹底している(追加費用なし)。

「体験者がSNSに投稿した写真やその反応を見て、写真のクオリティの重要性に気づいた」と話すが、そこに目をつけたことが好循環を呼んだ。質の高い写真や動画は、思い出として残ることはもちろん、体験者が自発的拡散する。それがまた、次の体験者を呼ぶきっかけになっている。


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今回のアワードでは、アウトドア、しかもマリンアクティビティが上位を占めたが、「ゲストが魅了する」遊びとは、ニーズや客層を把握し、時代にも敏感に進化し続けていくものであるようだ。

連載:「遊び」で変わる地域とくらし
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文=内田有映 取材・協力=熊野 学 

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