サンフランシスコ・ナウ


年金生活者は部屋を貸し、収入源に

私たちのように定年を間際に生活している人、定年をした人たちは、どうやって暮らしているのだろうか?

定年を迎えてのんびりとした老後を暮らしている人たちは、私の知り合いではいない。日本と同様、80歳以上は年金額が多く、皆、優雅に暮らしている。ベビーブーマー以降は、年金だけでは暮らせないので、70代でも働いている。パートの仕事に就いたり、以前働いていたところで、時給で雇ってもらったりしている。

私の友人たちは、自分の家の空いている部屋を2部屋貸して家賃収入を得たり、民泊大手のエアビーアンドビーで部屋を月の半分を貸してたりしている。

また、猫に2部屋貸して1500ドル(約16万7000円)の収入を得ている人もいるという。

一般の中高年、高齢者の人がここでどのくらい長く暮らせるかは、時間の問題となってきたと言える。

それでも魅力のある街、サンフランシスコ

自分に問う。なぜ、まだここに固執するのだろうか?

それは、映画、歌にもあるように美しい街だからだ。今は春の柔らかな美しい光にさらされた深紅の橋、ケーブルカー、瀟洒なビクとリア調の邸宅。きらめくサンフランシスコ湾の水面。世界屈指のワインカントリーもベイエリアの一部だ。


George Rose / Getty Images

また、暑くもなく寒くもなく心地よい天候に真っ青な青空。これらの天候の恵みが幸せな心をもたらしてくれる。

スタンフォード大学病院をはじめ、世界の最先端の医療技術がそろう街。私の友人が膵臓がんにかかり、3%の生存率と宣告されたがんを手術し、今は職場復帰をしている。

そのうえ、ハイテク企業ではランチタイムからイノベーションを生み出す。ワクワクする状況がいつもどこかで起きている。そんな醍醐味も感じられる、世界でも稀な環境があるからだろう。

いつまで住んでいられるかわからないが、「サンフランシスコ・ナウ」では、今起きている、そして住んでいる人にしかわからない話を書き続けたいと思う。

文=アントラム栢木利美

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