フリーランスと遠隔勤務者向け ストレスをためない4つのコツ

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うつ病を患っている人は現在、世界中で3億人以上いる。また6人に1人は職場で、不安や強迫性障害(OCD)、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、うつ病といった一般的な心の病に対処しなければならない。

心の病で苦しんでいる人の一部は、ストレスや燃え尽きを一部緩和する選択肢として、フリーランスや遠隔勤務を検討することが多い。実際、遠隔勤務をすればより良いワークライフバランスを築くことができるし、家族とより多くの時間を過ごせて、大きなオープンオフィス(間仕切りのない開放型オフィス空間)で働くプレッシャーや注意散漫が減る。

しかし、フリーランスにも感情的な代償が伴うし、ストレスや勤務中の燃え尽きも無縁ではない。

エプソンが英国で実施した最近の調査によると、在宅勤務するフリーランスの48%が仕事で「孤独」を感じることが時々あると認めており、46%はフリーランスにより「孤立する」と主張した。フリーランスとして活動している場合、健全な習慣を構築する努力をしなければ心の健康問題が悪化してしまいかねない。ここでは、それを防ぐために役立つ4つの重要なコツを紹介する。

1. 自分とどのように折り合いをつけるかを学ぶ

自営業になれば、世界で最も厳しい人に答えることになる。それは自分自身だ。さらに、この上司である「自分」は常にあなたの背後にとどまることになる。デスクを離れてバーに行き、友人に「嫌な上司」への怒りをぶちまけることはできない。

フリーランスの多くは自分自身にとても批判的になり、完璧ではない仕事やコミットメント不足などつまらないことに常にこだわり、結果として不安でストレスが多い状態に常に置かれることになる。

このシナリオを避けるため、自分の内側の批判者とどう折り合いをつけるかを学ぶこと。毎日より現実的なやることリストを作り、自分が達成したことを毎日褒めて、感謝の気持ちを実践するスキルを改善しよう。認知科学者は、その日に起きた3つの良い瞬間や出来事を挙げる習慣を定期的に実践する人は、心の健康と全体的な幸福度において大きな改善が見られると述べている。これを自分でも試してみよう。

2. 自分の分野以外でつながりを構築する

交流やネットワーキング(人脈作り)は、“孤独なフリーランス症候群”を克服する最善の解決策とされることが多い。カリフォルニア大学ロサンゼルス校ヒスパニック神経精神病学センター・オブ・エクセレンス(COE)のディレクター、シンシア・テレスは「他の人と定期的に接することは、フリーランスにとって非常に重要だ」と述べた。
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翻訳・編集=出田静

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