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Photo by Drew Angerer/Getty Images

サンフランシスコ本拠の「KeepTruckin」が1億4900万ドル(約167億円)の資金をGreenoaks Capitalの主導で調達した。昨年秋にフォーブスの「次世代スタートアップ(Next Billion-Dollar Startups)」リストに選出された同社の企業価値は14億ドルとされた。

「交通の未来に関する関心は過去最大レベルに高まっており、トラック輸送分野はとりわけテック関連の投資家の注目を集めている」とKeepTruckinの共同創業者でCEOのShoaib Makaniは話した。

米国トラック協会のデータでは、アメリカのトラック輸送の市場規模は7000億ドルを超えている。米国では2012年にトラックの運行記録をデジタルで管理する機器(ELD、 Electoronic Logging Device)の導入を促進する法案が制定され、その翌年にKeepTruckinは設立された。

現在35歳のMakaniはかつてベンチャーキャピタリストとしてKhosla Venturesに務め、インディゴーゴーやインスタカートへの出資を主導した経験を持つ。

「運行記録のデジタル化が必須になることは、大きなビジネスチャンスだと考えた」とMakaniは話す。彼は2名の共同創業者と共にKeepTruckinを立ち上げ、2017年にELDが義務づけられる前に準備を整えた。トラックのドライバーや小規模な運送会社を、スマホのアプリ経由でつなぐのがKeepTruckinのプラットフォームだ。

KeepTruckinの記録アプリには累計100万人以上のドライバーが登録を行い、約5万5000社の運送会社に利用されている。2018年の同社の売上は6000万ドルを突破し、2019年はその3倍に達する見込みという。

ドライバーらの安全で効率的な運転を支援するためにKeepTruckinはセンサーやカメラを提供し、動画でトラックの運転状況を確認可能なシステムを用意している。この仕組みにより、運送会社は契約ドライバーらの運転状況をモニタリングできる。

KeepTruckinはトラック向け保険最大手のProgressive Insuranceとも提携し、保険の割引きプランを提供するサービスも開始した。さらに、貨物輸送をマーケットプレイス化するプラットフォームを構築し、個人の運転手を支援する試みも開始した。

この分野の競合としてはトランスフィックス(Transfix)や、コンボイ(Convoy)、ウーバー傘下のUber Freightなども知られている。

KeepTruckinの出資元のGreenoaks CapitalのNeil Mehtaは「彼らはトラックドライバーに愛されるブランドを作り上げた。運送会社と運転手の双方がメリットを得られるツールをKeepTruckinは生み出した」と述べた。

今回の資金調達により、KeepTruckinの累計資金調達額は2億2800万ドルに達した。同社の出資元としてはGV(旧グーグルベンチャーズ)やIVP、Index Venturesなどもあげられる。

KeepTruckinは昨年のフォーブスの次世代スタートアップリストに選出された企業の中で、2番目に企業価値10億ドルを突破した企業となった。

同リストから最初の10億ドル超え企業となったのは、4月11日にソフトバンクの主導で3億ドルを調達した、フィンテック企業の「レモネード(Lemonade)」だ。同社の企業価値は20億ドル以上とされた。

編集=上田裕資

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