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4月22日にフィリピンで発生した地震によるダメージ(Photo by Ezra Acayan/Getty Images)

フィリピンのルソン島で4月22日、マグニチュード6.1の地震が発生し、少なくとも8人が犠牲になった。米地質調査所(USGS)によると、震源は首都マニラの北西60キロ、震源の深さは40キロとされている。

マニラから約80キロ離れたクラーク国際空港は、天井が崩壊したため閉鎖された。ビルや家屋内に居た人々は、大きな揺れに気づき避難した。マニラ市内の鉄道も運行を停止し大規模な渋滞が発生した。

フィリピンでは今後も大規模な地震の発生が懸念されている。政府はメトロマニラを直撃する恐れがある巨大地震を 「ビッグワン(the big one)」と呼び、対策を呼びかけている。フィリピン諸島は世界で最も地震活動が盛んな環太平洋火山帯の一部だ。

環太平洋火山帯は、太平洋の周囲を取り巻く火山帯で、世界の地震の9割はここで起きている。これらの地域では海洋プレートと大陸プレートが衝突し、重い海洋プレートが沈みこむことで地層の褶曲(しゅうきょく)が起こり、火山活動や地震の原因となっている。

メトロマニラは約97キロに及ぶウエストバリー断層(マリキナ断層)の上に位置しているが、この断層は400年ごとに動くとされている。前回の巨大地震の発生は1658年のことで、専門家は新たな巨大地震がいつ襲っても不思議ではないと警告する。

想定される地震の規模は最大マグニチュード7.6という巨大なもので、3万5000人が亡くなり数百万人が被災すると予測されている。今回の地震は比較的小規模なものではあったが、フィリピン政府や現地の人々は、ビッグワンの発生に備えて警戒を続けている。

編集=上田裕資

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