インドではモバイルユーザー向けに格安のデータプランが提供されており、多くの人がモバイル上でストリーミングコンテンツを利用している。
ネットフリックスの月額料金はインドで最低500ルピー(約814円)からだが、モバイル限定プランは月額250ルピーからで、通常の約半分の費用だ。今回のトライアルは同社が世界各国で、さらなる成長を目指す試みの一貫だ。
アジアのユーザーは世界のどの地域の利用者よりも多くのコンテンツを、モバイルで消費しており、ネットフリックスの取り組みは理にかなっている。同社のチーフ・コンテンツ・オフィサー(CCO)のテッド・サランドスは2018年11月に「インドには4億5000万人のインターネットユーザーが存在し、彼らの半数がユーチューブなどで動画を視聴している。インド市場は非常に魅力的だ」と述べていた。
2019年の初めにネットフリックスはインドのムンバイにインド支社を開設し、現地のプロデューサーからコンテンツの調達を進めている。
今回のモバイル限定プランは非常に安価なものではあるが、ユーチューブは広告つきの無料の動画サービスを展開している。インドのストリーミング市場の首位はデイズニーが支援するHotstarで、同社は1年間の費用が365ルピー(約590円)という破格のサービスを展開中だ。
インドではアマゾンのアマゾンプライムビデオも月額129ルピーから利用可能だ。また、現地企業のZEE5やBalaji Telefilmsはさらに安い費用で利用可能だ。