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中国の食品業界から新たなビリオネア夫妻が誕生した。四川省に本拠を置く火鍋用の調味料を製造するメーカー「天味食品集団(Teway Food Group)」は4月16日、上海証券取引所に上場し、13.46元の初値をつけた。

その後、株価は19日には25.80元まで上昇し、同社の発行株式の79%を保有する創業者のDeng Wenと妻のTang Luらの資産額は13億ドル(約1450億円)に達した。

火鍋の発祥の地として知られる四川省は、世界的な火鍋レストランチェーンの「ハイディーラオ(海底撈)」の本拠地としても知られる。ハイディーラオは昨年9月に香港証券取引所でIPOを果たし、同社の共同創業者のZhang Yong(張勇)とその妻のShu Pingの持ち株の評価額は、合計69億ドルとなっていた。

天味食品は上場で調達した資金で、製造部門を強化し市場を拡大させていく。同社の前進となったのは成都市で政府が運営していた食品工場で、1999年に当時31歳だったDengが14万元を支払い、3つのブランドを買収していた。

2018年の天味食品の売上は前年比32.6%増の14億元で、純利益は同44.7%増の2億7000万元だった。同社の製品は中国の5万8600店舗のスーパーマーケットで販売中のほか、米国やカナダなど世界の市場に輸出されている。

業界団体のデータでは、中国の消費者は年間448億ドルの調味料を消費すると試算されている。巨大な国内市場に後押しされ、食品分野では「佛山市海天調味食品(Foshan Haitian Flavouring)」も好調な業績をあげ、同社会長のPang Kangもビリオネアとなっている。

天味食品が本社を置く四川省の省都である成都市は、フォーブス・チャイナが2018年に公開した「ビジネスに最適な中国の都市ランキング」で6位に入っていた。

編集=上田裕資

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