ビジネス

2019.05.02 12:30

日本進出で注目の「インドの格安ホテル王」25歳の挑戦


競争激化の格安ホテル市場

ただし、格安ホテル分野では競合も多い。中国の「Home Inn」や「7Days Inn」、インドでは「Fab Hotels」や「Treebo Hotels」が勢力を増し、インドネシアの「RedDoorz」やフィリピンの「Go Hotels」なども独自の手法でニッチな市場に切り込もうとしている。

「オヨは複雑なアジアの市場を甘く見すぎている」と創業4年のRedDoorz創業者のAmit Saberwalは話す。RedDoorzはインドネシアやフィリピン、ベトナム、シンガポールで事業を拡大中だ。

「アジアでは一つ一つのホテルを回り、入念なリサーチを重ねる必要がある。役員室で物事を決めるようなビジネスではない」とSaberwalは続けた。

一方でオヨを率いるアガルワルは会社の未来に対し楽観的だ。彼は月に最大で20都市を訪れ、オヨのホテルに泊まりながら、今後のビジネスプランを描いている。物件のオーナーとは数百に及ぶワッツアップのグループでつながり、コミュニケーションをとる。アガルワルは推定1.2兆ドルとされる世界のホスピタリティ市場の、ニッチな領域を切り開いていく。

「オヨを世界で最も愛されるホテルチェーンにしたい」と彼は話した。

編集=上田裕資

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