4. 狭い範囲で有名になる
この点は、私がパーソナルブランディングのパイオニアになって以来、ずっといら立ちを感じてきたことに関連している。ブランディングの成功に大切なのは、知り合いの数や人気度ではなく、一点集中だ。近くにとどめておく必要があるのは、あなたのキャリア目標達成を支援できる人、そしてあなたが支援したいと思う人だけだ。こうすれば、少人数の大切な人と深い関係を築く機会が持てる。
5. 人前で話すことを避ける
私はこれまで数百もの講演をこなしてきた。これは私の収入源であり、最も重要なパーソナルブランディング活動でもある。しかし、認知度を上げる方法はこれだけに限らない。効果的なパーソナルブランドは、実は人前で話さずとも構築できるものだ。
パブリックスピーキングは、非常に大きな恐怖心を呼び起こす体験であり、内向的な人でなくとも恐れるものだ。だが、あなたが内向的な性格で、多くの人の前で話すことに意気消沈してしまうのなら、自分に無理強いをしないこと。
その代わり、動画を使ってメッセージを伝えてみよう。書かれた資料で伝わるのは言葉だけだが、スピーチをすれば身ぶりや声のトーンを加えることができ、コミュニケーションがさらに明確になり、訴求力が増す。動画にはこれと同じ利点がある。
もちろん、カメラの前に立つことに慣れる必要はある。多くの人は最初、カメラのレンズを見据えることに居心地の悪さを感じるが、多くのことと同様、回数を重ねれば慣れるものだ。
動画には、書き言葉にはない効果がある。またグーグル検索にも効果的で、同じコンテンツを文章で表現したものよりランキングが高いことが多い。動画は文章よりも人を引き込みやすく、柔軟性がある。
6. 周囲の環境をブランディングする
自分が情熱を持つものについて語ったり、リーダーシップ賞の受賞について雄弁に語ったりするのではなく、その情報を伝えるもの(トロフィーや賞状、額に入った写真や記念品など)を身の回りに置こう。そうすれば、そのことに一言も触れなくても、あなたのブランド空間に入った人に対して、あなたに関する情報がすぐに明らかになる。またビデオ会議に参加するときには、自分の背後にあるものも忘れずブランディングし、あなたと同じ場にいない人でもあなたの優先事項や強みが分かるようにすること。
7. 与える
効果的なパーソナルブランディングに大切なのはあなた自身ではなく、あなたが他者にもたらす価値だ。自分の知識や視点を共有し、感謝の気持ちを表現することは、あなたのブランドを寛大さという視点から構築する素晴らしい方法だ。自己顕示は必要ない。
会議で他者のことを認め、同僚やリーダーと知識や専門性を共有し、必要なときには他者を支援する習慣をつけよう。そうすれば、配慮ができる寛大なリーダーだということを示しつつ、あなたの専門性を見せることができる。