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(c)Budweiser

バドワイザーを生産するビール世界最大手アンハイザー・ブッシュ・インベブは4月16日、人類初の月面着陸から今年7月20日で50年となるのを記念して、限定ビールを発売した。

歴史的な出来事をたたえて限定生産するバドワイザーの「ディスカバリー・リザーブ」コレクションは、この「アメリカン・レッド・ラガー」で4種類目となる。

米空軍の宇宙計画を支援してきたバドワイザーは、元空軍大尉でブルーマスターのカリッサ・ノリントンに醸造を依頼。アポロ計画が行われていた当時のレシピを再現した。使用したのは、2017年にバドワイザーが国際宇宙ステーション(ISS)に送り、2018年にはISS内で発芽させ、麦芽にしたのと同じ種類の大麦「ボイジャー」だ。

ノリントンは、「月面着陸は米国の精神と意思の強さを象徴する出来事だった。ディスカバリー・リザーブは、米国の過去にも未来にも敬意を表するものだ」と述べている。また、ノリントンによれば、米空軍は大半の米国人が考えている以上に、アポロ計画に深く関わってきたという。

未来をたたえる「赤」

(アメリカン・レッド・カラーの)赤みを帯びた色は、火星に人類を着陸させようという米国の野心を象徴するものだ。

ノリントンは、この赤い色は米国が掲げるその非常に高い目標と、火星で初めてビール飲まれるビールを造るというバドワイザーの高い目標の双方への賛同を示すものでもあると語る。

バドワイザーは、この限定ビールを1ケース販売するごとに、退役軍人の家族に奨学金を支給する非営利団体「Folds of Honor Foundation」に1ドルを寄付する。宇宙計画に協力する空軍への敬意を表すため、アンハイザー・ブッシュ・インベブはこれまでもこの団体を支援してきており、過去8年間におよそ1600万ドル(約17億9000万円)を寄付した。

また、アンハイザー・ブッシュ・インベブによれば、「ディスカバリー・リザーブ」は販売数の引き上げや、中心的な顧客の関心を高めるためのものではないという。

バドワイザーは、ISSで実験を行った最初のビールメーカーだ。火星で最初に飲まれるビールを造るという目標を公表して以来、同社は過酷な条件下で大麦がどのような反応を示すかを研究するため、ISSの米国立研究所に3度、実験用の大麦の種子を送っている。これは、同社が進めている異常気象に耐え得る大麦の研究の一環でもある。

編集=木内涼子

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