新iPhoneは「自撮り」カメラ強化、前面に1200万画素レンズ搭載か

Photo by James D. Morgan/Getty Images

アップルはiPhoneの仕様をそれほど頻繁には変えないが、変更を加える場合は大幅な進化を盛り込んできた。同社が今年発表する新モデルは、まさにそのケースとなるかもしれない。

世界で最も信頼度の高いスマートフォン関連のアナリスト、ミンチー・クオ(郭明錤)の最新レポートをMacRumorsが掲載した。記事によると次期iPhoneは、前面と背面に巨大なカメラモジュールを搭載するが、目立ちすぎることを抑えるために「ブラックレンズ・コーティング」という技術でカバーするという。

このデザインは、従来のアップルのミニマリズム主義とは相反するものにも思えるが、カメラのスペックは十分、ユーザーを納得させるものだ。

クオによると「iPhone 11」と「and 11 Max」と呼ばれる2端末は、自撮り用のフロントカメラが強化され、12メガピクセルになるという。現行モデルのiPhone XSやXS Max、XRのフロントカメラは7メガピクセルであり、70%もピクセル数が増加することになる。

また、さらに注目すべきはリアカメラの仕様だ。クオは以前から、iPhone 11や11 Max(これらは、iPhone XI やXI Maxとの名称になる可能性もある)のリアカメラがトリプルレンズ仕様になると述べていたが、さらに詳細な情報をもたらした。

背面の3つのカメラは全て1200万画素で、標準カメラと望遠カメラ、超広角カメラの組み合わせになる。さらに、超広角カメラはソニーから独占提供を受ける12MP 1um CISだという。

クオによると、iPhone XRの後継機種はデュアルカメラ仕様になるとのことだが、この機種が標準カメラに加え、望遠か超広角レンズのどちらを採用するかには触れていない。

今年のiPhoneの新モデルの背面にトリプルカメラが採用されるとの情報は、ブルームバーグも報じており、予想レンダリング画像も公開されたが、その外観が不格好であるとの声も出ていた。アップルはカメラの表面を黒いコーティングで覆うことで、スタイリッシュな外観に仕上げたいのかもしれないが、果たしてどのようなデザインになるかが、非常に気になるところだ。

クオによるとアップルは今年も例年通り、9月に新モデルを発表する見込みだ。

編集=上田裕資

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