バケーションよりステイケーション 休暇は「近場で豪遊」が欧米で旬

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シャファー氏の助言の中でとくになるほどと思わされたのは、「地元に、あるいは案外足を伸ばしたことのなかった近場エリアにステイケーションで数泊する場合も、前もってぎっしりプランニングをしない」という点。たとえばディナーの予約は、あえて連続で取らない。「通りすがりの店にふらっと入れる」夜を確保するためである。

たしかに、その晩に見つけた雰囲気のいいレストランや気になっていたバーのドアをつれづれなるままに押して、飲みながら一品だけオーダー。そんな風に何軒か思うがままにはしごしてみるのも、極上ステイケーションの一例だろう。

今年のゴールデンウィークは、普段通勤でしか使わない駅直上のホテルに予約を取って、最寄りのデパ地下でふだん買わない高級シャンパンを買い、パジャマで映画を見ながら、やっぱりふだんは絶対買わないキャビアと一緒に、ゆっくりつかの間の非日常時間を楽しんでみてはどうだろう。



帰りの飛行機を逆算した行動計画も、自宅に帰ってからスーツケースをアンパックする手間も、もちろん時差ボケも心配ないという「終わった後の楽ちん」も、おまけにちゃんとついてくる。

文=石井 節子

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