──方法を変えるべき状況はありますか?
マイズナー 相手にしているのは人間であり、相手は人それぞれ違うため、どんな状況でも違いはある。とはいえ、根幹は同じだ。同僚ではなく家族を相手とすることは違うかもしれないが、いずれの場合でも線引きはしなければならず、ここで勧めるテクニックは両方に使える。ただ、それぞれの文脈を踏まえた上でコミュニケーションを取る必要はある。言い換えれば、状況ごとに「文脈についての知性」を用いる必要があるということ。
──他に伝えたいことはありますか?
マイズナー ただ単に「ノー」と突き放してもよい時もある。相手との関係を悪化させても構わないと思うような状況に遭遇することもあるだろう。自分の価値観に抵触するようなことを頼まれたら、シンプルで断固とした「ノー」を伝えると良い。