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メーガン妃はロンドン前市長でその後に英外相を務めたボリス・ジョンソンと同じ行動を取ることができるだろう。ニューヨークで生まれ、英国で育ったジョンソンは、IRSとのもめ事が原因で米国籍を放棄するまで、二重国籍だった。

米国籍を放棄した人は、2017年には5133人となり、過去最多となった前年の5411人からわずかに減少した。だが、記録に含まれていない人も相当数に上るとされている。さらに、これらの人たちはたとえ国籍を放棄しても、IRSと米連邦捜査局(FBI)の追跡を逃れることはできない。

メーガン妃が国籍を放棄するとすれば、米国は2350ドル(約26万円)の申請料を請求する。これは、その他の高所得国の平均の20倍以上に当たる金額だ。さらに、手続きを進めるには、IRSへの確定申告を過去5年間行っていたことを証明しなければならない。

メーガン妃の資産は以前、およそ500万ドルと伝えられていた。それはつまり、同妃は国籍を放棄するための税金を納めければいけないということでもある。純資産が200万ドルを超える場合、または過去5年間の所得税額が平均で年間16万5000ドルを超える場合には、国籍離脱税の支払いが義務付けられている。一部のグリーンカード保持者についても、永住資格を放棄するときにはこの税の納付が必要になる。

子供が18歳半になる前に国籍を放棄した場合には、過去10年間米国に居住していなかったのであれば、国籍離脱税は免除される。メーガン妃の赤ちゃんにもこの規則が適用されることになるだろう。これは、手遅れになるまで知らなかったという若者が数多くいる重要な規則だ。

メーガン妃と赤ちゃんは、米英双方の税理士たちの助けを得ることになると考えられる。何年もIRSに付きまとわれたジョンソンより、物事をスムーズに進めることができるはずだ。

編集=木内涼子

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