好調続くネットフリックス イギリスでは「ランキング機能」の試験導入も開始

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先日、アップルとディズニーがそれぞれサブスクリプション型動画サービスの発表をした。この2社の新規参入はネットフリックスの成長において実質的な障害になるのか。今後の動向に注目が集まる中、同社は4月17日、2019年第1四半期(1月〜3月)の決算を発表した。
 
「投資家向けレター」によると全世界の有料メンバー数は1億4800万人を突破。これまでの四半期ベースでは過去最高となる960万人(前年同期比16%、米国内:174万人増、海外:786万人増)の有料メンバーを獲得した。
 
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また第1四半期の総収益は45億ドルを突破し、ユーザーの期待が高まる中ネットフリックスは多様な好みに合わせさらなるコンテンツの拡充を目指している。

冒頭で触れたライバル企業について、ネットフリックスは「ディズニーなど世界クラスのブランドとの競争は興奮しているが、我々の成長に重大な影響を与えるとは考えていない。そして、この競い合いによって本当の恩恵を受けるのは消費者とコンテンツの制作側だ」と強気で前向きなコメントを残した。
 
ジャンル豊かなオリジナル作品

多額の投資を行い、数多くのオリジナル作品を世に送り出してきているネットフリックス。
今年のアカデミー賞で監督賞など3部門を獲得したオリジナル映画『ROMA/ローマ』を筆頭に、オリジナル作品の人気はますます高まっているようだ。2019年3月に配信開始された、ベン・アフレック主演のオリジナル映画『トリプル・フロンティア』は、配信後4週間で5200万世帯以上が視聴。
 
また、4月10日に配信された物語の結末を視聴者が選択できる実写インタラクティブ作品『You vs. Wild -究極のサバイバル術』は、配信後28日間で約2500万人の視聴される見込みだという。
 
ランキング機能の試験も

ネットフリックスはクオリティが高いインドの作品も揃えられるよう、インド発のコンテンツ投資を継続し、2020年末までに新たに15本のオリジナルコンテンツを全世界に配信することも発表した。

ネットフリックスを立ち上げると、毎日のように新たな作品が公開されている。それを楽しみにしているメンバーもいる一方で、使い始めたばかりのメンバーは「一体、どの作品から観ればいいのか分からない」と感じてします。実際、筆者のまわりでも「ランキング機能があったらいいのに……」という声が聞こえてくる。

これまでネットフリックスは作品のランキングを一切発表することはなかったが、最近になってイギリスでは、国内における週間作品ランキング機能を試験的に導入。その週で最も視聴された作品のトップ10を公開し、より簡単にサービス上で人気のコンテンツと出会えるように工夫を重ねている。

「テレビや映画の視聴には大きな需要があり、ネットフリックスはそのわずか一部の需要を満たしているに過ぎない。視聴時間は、米国内でにおける全てのテレビ視聴時間の約10%に過ぎず、モバイルにおいては、世界のダウンストリーム・モバイルインターネット・トラフィックの中でNetflixが占める割合は約2%(米Sandvine社、中国・インド含まず)。我々は世界中で成長の余地があり、モバイルのようなテレビ以外のデバイスでの視聴にも成長機会を見込んでいる」と語ったリード・ヘイスティング。

アップル、ディズニーの参入で競争が激しくなることが予想されているが、同社は変わらず、競合を意識せずにユーザーに最適な体験を届けることに注力していくようだ。

文=フォーブスジャパン編集部

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