「料理人の魂を刺激してくれる」
フルーツトマト入りのシャンパンがウェルカムドリンク
お台場で開かれたパーティーには300人が集まり、会場は多くの人で賑わった。
まずウェルカムドリンクとして振舞われたのが、OSMICトマト入りのシャンパン。口当たりは通常のものとあまり違いが分からなかったが、(舌が肥えている訳ではないのでご勘弁ください) 最後に残ったトマトを一粒食べると、ほんのりとした甘みを感じ、みずみずしさから口内がさっぱりした。
OSMICトマトは糖度と生産量に応じてクラス分けをしており、限定品の「first」を除くと、糖度が高いものから順に「Premium」「5star」「4star」「3star」と設定されている。試食してみると、私見では3starは酸味と甘さを感じたものの、4star以上は甘みの方が強いように感じた。
トマトジュースカクテルも提供され、 濃厚なトマトジュース (60ml) と白ワイン (60ml) を合わせたカクテルは、つぶつぶした舌触りで好物の「どぶろく」を思い出した。
落合務が手がけた「グラスに入ったカプレーゼ」
有名シェフとのコラボレーションとして、イタリアンの落合務、和食の笠原将弘、中華の脇屋友詞、パティシエの鎧塚俊彦の4氏によるOSMICトマト料理の試食会もあった。
落合のメニューは、生トマトとイチゴのガスパチョ (冷製スープ)、グラスに入ったカプレーゼ、生トマトのブルスケッタの4品。見た目にも可愛らしく、カプレーゼは、トマトはもちろん土台となるムースも甘く、ひんやりと清涼感のあるデザートのようにも思えた。
脇屋のチャーシューポウは、サクサクしたシュークリームのような皮に細切れのチャーシューとミニトマトが入り、香ばしい新食感のパンのよう。鎧塚のワンスプーントマトにいたっては、バニラアイスの上にミニトマトが乗り、もはや主役の “フルーツ扱い” だ。
料理の実演をする笠原将弘(オフィシャル写真)
人気和食店「賛否両論」の店主の笠原は会場で、トマトとしらすの炊き込みご飯の作り方を伝授した。トマトとしらすの素材を生かしてレシピは至ってシンプル。大葉と白ごまが、引き立て役になっている。
笠原が手がけたトマトとしらすの炊き込みご飯(オフィシャル写真)
最後は、笠原がこのトマトを的確に表現していたので、彼の言葉を借りて締めくくりたい。
「甘み、酸味、皮の厚さのバランスもよくそのまま食べても完成された一品料理のよう。料理人の魂を刺激してくれる」。そして「余計な味付けは必要ありません」。