孤独がメンタルヘルスに及ぼす7つの影響

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4. 認知症リスク?

過去の研究結果は、孤独が私たちの考え方にまで影響を及ぼすことを示している。注意力や実行機能、認知機能、さらにはアルツハイマー病のリスクにまで関連しているという。

1万2000人を超える参加者を対象に10年にわたって行った追跡調査の結果では、孤独と認知症リスクの間に有意な関連性があることが確認されている。最も強い孤独感を訴えていた人たちは、認知症を発症するリスクが40%高くなっていた。

5. 社会的つながり

ハーバード大学が行った最もよく知られている研究の一つに、約80年間にわたって実施された追跡調査がある。この研究は、最も健康で幸せな人は、より強い社会的つながりを持っているということを確認した。

実際、生涯にわたる社会的つながりは、幸福と長寿の主な予測因子であることが分かっている。一日の単位で考えてみても、社会的交流は幸福と健康につながる感情をもたらす。ある研究によれば、クラスメートや単なる顔見知りのような「弱い」社会的つながりでさえ、幸福感をもたらすことが分かった。

つまり、私たちは精神的な利益を得るために、「深い」社会的つながりだけを必要としているわけではない可能性がある。隣人や同僚との日々のちょっとした会話だけでも、同様の利益を得ているのかもしれない。

6. 支援とストレス

そのほか、社会的支援が精神的なストレスを軽減し、回復力を高めることも確認されている。ある研究では、社会的つながりと思いやりを高めるために考案された一種のマインドフルネス・トレーニングを受けた人は、その他のトレーニングを受けた人たちに比べて大幅にストレスが減り、ストレス・ホルモンのレベルが最大50%低下していたという。

7. 人生の意味

人間関係は私たちに、それまでにない見方で世界を理解するためのヒントを与えてくれる。例えば、私たちが決断に悩み、解決策を見出せずにいるとき、誰かにそれを話すことで、探し求めていた新たな考えが浮かぶことがある。

また、誰かと目標や価値観を共有していると感じることは、最近では多くの人が持つようになっている自らの存在に関する倦怠感を弱めることにもつながる。

編集=木内涼子

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