チャーチルが愛した名門ゴルフコースの「したたかな設計」

ウォルトン・ヒース・ゴルフクラブ(フォーブスジャパン4月号より)


ニュー・コースは名前とは裏腹にオールドより古く、1907年に9ホールで開場し、1913年に18ホールへと拡張された。こちらもオールド・コースに負けず劣らず素晴らしいコースであり、イングランドおよびアイルランドのトップ50のゴルフコースにランクインしている。

ファウラーはこのニュー・コースにクロスハザードを多く用意した。そのため、空からダイレクトに攻めるか地上を転がして攻めるか、より戦略的にコースをプレイできるようになっている。

ともにコースレコードは62で、オールドが2010年に、ニューが2017年に更新された。道具の進化も、その要因として大きいものと推察できる。

ウォルトン・ヒースは、リンクス信奉者の我々も納得のインランド・ヒースランドコースの傑作で、何度でも訪れたい珠玉の名コースであろう。特に夏、オールドとニューの36ホールを回ったあとのビールの一杯は、格別の味わいである!


こいずみ・やすろう◎FiNC 代表取締役CSO/CFO。東京大学経済学部卒。日本興業銀行、ゴールドマン・サックスで計28年活躍。現役中から、インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢・発起人、TABLE FOR TWO Internationalのアドバイザーなど社会貢献活動にも参加。お金のデザイン社外取締役、WHILL、FC今治のアドバイザー。

文=小泉泰郎

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