スポーツビジネスを専門としつつ、不定期に教育およびローカルエコノミーに関する記事を執筆

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男子ゴルフ米国ツアーの第83回マスターズは、現代のゴルフ史で最も記憶に残るトーナメントの一つになるだろう。

ゴルフファンの多くはオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブの「究極の瞬間」として、46歳になったジャック・ニクラウスが1986年、大方の予想を覆して6着目の「グリーンジャケット」を獲得したときのことを思い浮かべる。

だが、キャリアを通してそのニクラウスの遺産を追い続けてきたタイガー・ウッズは、「ゴールデンベア(ニクラウス)」を追い越したかもしれない。

トレードマークの赤のウェアでマスターズ最終日に臨んだウッズは、1打差で14年ぶり5度目の優勝を果たした。多くの人が、何度も背中の手術を受け、引退の可能性に言及したこともあったウッズには二度と訪れないと考えていた瞬間だった。

転落と復活

米国人は、最も明るく輝くスターたちが落ちぶれるのを見るのが大好きだ。10年以上にわたって世界で最も市場性のあるアスリートだったウッズ以上の高みから落ちた人は、他にはほとんどいない。

一方、米国人がさらに好きだとみられるのは、復活の物語だ。スポーツファンは11年間、ウッズがニクラウスのメジャー通算18勝を上回る最多記録を打ち立てる可能性が再び出てくることを待ち続けていた。

ウッズは昨年、ツアー・チャンピオンシップで優勝。今回のマスターズでの勝利に対する期待が高まっていた。その他、ウッズはマーケティングの分野においても再び注目を集めるようになっていた。

昨年11月にはフィル・ミケルソンと賞金900万ドル(約10億円)をかけたエキシビション・マッチに参加。米ディスカバリーが始めるゴルフ専門の動画配信サービス、「Golf TV」とも複数年の契約を結んだ。

ウッズのこれまでについて、いくつかの数字で紹介する。

編集=木内涼子

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