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2019.04.16 10:00

PayPay、Apple Pay、LINE Pay、決済アプリのユーザーはどう違う?

Paisit Teeraphatsakool(shutterstock) 

10億人以上が利用する中国の決済アプリAlipay。その背中を追うように、日本でも決済アプリが浸透し始めている。様々な企業が決済アプリ利用者にポイント還元をするなど、キャッシュレス化を促す動きが多く見られる。

2018年12月、マクロミルは、3つの決済サービス、Apple Pay、PayPay、LINE Payのユーザーの調査を実施。その結果から、いくつか特徴が見えてきた。

まず、今回の調査対象者が3万2773人であったのに対して、上記いずれかのサービスを利用していると答えたのは、合わせて1割に満たない2205名。利用アプリの重複はなく、利用者がもっとも多かったのはApple Payで1160人だった。


出典:PayPay株式会社、Apple Inc.、LINE株式会社

3社についてサービス開始時期が早いものから見ていくと、もっとも開始が早かったのはLINE Payで、2014年12月から。LINEのアカウントと金融機関の銀行口座があれば簡単に始めることができる。LINE Payにチャージ、またはクレジットカードと連携して決済できるほか、相手の口座番号を知らなくてもLINEを介して送金したり、割り勘したりすることも可能だ。

Apple Payは2016年10月から開始。iPhoneにクレジットカードを登録(複数可)して利用するサービスで、Suica、QUICPay、IDの3つの電子マネーに対応している。アプリを立ち上げることなく、デバイスでそのまま決済できる。

PayPayのサービス開始は2018年10月。スタートと同時に行われた「100億円キャンペーン(=PayPay祭り)」も記憶に新しい。銀行口座からチャージするPayPay残高、Yahoo!マネー、クレジットカードから支払う仕組み。PayPay間では送金もできる。

LINE Payは6割以上のユーザーが30代以下 

サービスを利用しているユーザーの年齢層は、3社いずれも20から30代が多く、40歳未満が半数以上を占める。年齢の構成比にそこまで大きな違いはないが、もっとも若年層ユーザーが多いのがLINE Payで、全体ユーザーの6割以上が30代以下。中でも10代の割合が6%と、他2社の2倍ほどになる。


出典:マクロミル ブランドデータバンク調べ

職業別に見ても、Apple PayとPayPayのユーザーの構成比は似ているが、LINE Payのユーザーには特徴があり、「学生」と「パート・アルバイト」が占める割合が他2社より高くなっている。


出典:マクロミル ブランドデータバンク調べ

サービスごとにユーザーの興味関心も異なることがわかった。

PayPayユーザーの趣味は「スポーツ観戦」「お酒」「海外旅行」と比較的アクティブだ。興味関心のある分野で「PC・家電」が入っているのは、この半年で2度行われた「PayPay祭り」で高額な商品を買い求めるユーザーが多かったからだと思われる。並んで「資産運用」が挙げられているのも興味深い。


出典:マクロミル ブランドデータバンク調べ

Apple Payのユーザーの関心に「旅行・レジャー」とあるのは、Apple Payが世界に浸透していて、利用できる国が多いこと、使いやすいことと関係がありそうだ。一方でLINE Payのユーザーは「インターネット」「ゲーム」など、LINEのサービスの延長にあるものに関心が高くなっている。

文=裵麗善(ぺ・リョソン)

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