あまり本を読まないという人にも、色々と読んでみることをお勧めしたい。手始めに、昨年出版された「The Leadership Lab: Understanding Leadership in the 21st Century(ザ・リーダーシップ・ラボ:21世紀のリーダーシップを理解する)」はどうだろう。
著者はベストセラー作家のクリス・ルイスと、ジョージ・W・ブッシュ元大統領の経済顧問だった経済学者のピッパ・マルムグレン。タイトルが示唆するとおり、内容は「リーダーシップ」についてだ。
同著によれば、さまざまな形で変化した世界には新たなリーダーと、その人たちが取る新たなタイプの行動が必要であり、古いやり方は役に立たないという。
この著書は、指導者の立場にある人を評価する際に役立つだろう。リーダーを目指す人や、現在のトップの地位を維持したい人にも有用だと考えられる。株式に投資している人なら、最高経営責任者(CEO)たちが変化する世界で自社のかじ取りをしていくのに必要なスキルを身に付けているかどうか、知りたいと思っているだろう。
新しいリーダーに必要なもの
経済の本質的な変化に関連して、著者らは次のように述べている。
「…リーダーに必要となるのは、未来を思い描き、説明し、人々の気持ちを理解し、未来への案内役になることだ」
私たちは基本的に、人々がどのように感じているかを理解している。同著にも書かれているとおり、恐怖を感じているのだ。そう、世界は恐ろしい場所だ。そこで著者らが指摘するのは、「未来は過去よりはるかに不安定になる可能性があり、だからこそ真のリーダーシップが必要とされている」ということだ。