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ジョンソンによると、フードロス(食品ロス)は農場で育てられた作物が、見た目が不完全、あるいは生産量が多過ぎるなどの理由で食料品店に販売されない状況を指す。一方フードウエースト(食品廃棄)は、農産物が収穫され、冷蔵・包装・輸送された後で捨てられることを指す。こうした食べ物は失われただけでなく、膨大な時間や金、労力を投資した後に捨てられており、顕著な「環境へのダメージ」が生じている、とジョンソンは述べた。

ハングリー・ハーベストのような企業はフードロスには対応しているが、フードウエーストには触れていない。確かにこれはまっとうな批判だが、それだけではない。

規格外農産物を販売する企業の批判者は、農場で廃棄になる農産物は消費者が廃棄するものよりも少ないと主張している。しかしジョンソンの調査からは、先行研究で示されていた量よりも実際、農場で廃棄されている量は多いと述べている。

フードロスの質的な問題

またリピンスキーによると、フードロスには質的な問題もある。

「規格外農産物の批判者には、こうした食品は埋め立て処分されず、動物の餌になったり元の畑に埋め込まれたりすると主張する人もいる」とリピンスキー。「埋め立ては本当に最悪の選択肢だが、人間が消費するために育てられた作物が畑に埋め込まれたり動物の餌になったりすれば、それは効率的な食品の活用ではないため無駄になったのと同じ」

サンタクララ大学の食品廃棄研究者グレゴリー・ベーカーは、フードロスに取り組む鍵は「単一のアプローチ」を取ることではなく「さまざまな取り組み」を行うことだと述べている。解決策は作物や地域によっても違うことが多く、他にも考慮すべき要素は多い。

消費者側の廃棄削減策は?

消費者側の廃棄問題に関しては何をすべきだろうか? リピンスキーによると、消費者向け食品製造業者が取るべきステップはいくつかある。商品のサイズをいくつか用意することや、食品がどれくらい持つかについて正確な情報を消費者に与えることなどだ。

「米連邦政府によって日付の記載が法的に必要とされているのは粉ミルクだけだ」とリピンスキー。そのためほとんどの消費者は、食品がどれくらい持つかについて正確な情報を得ることができず、全く問題ない食品まで捨ててしまう。

規格外農産物販売企業は、消費者側の廃棄問題には直接触れていないものの、消費者が自宅で廃棄物に向き合う姿勢を間接的に変えているかもしれない。リピンスキーの私生活のパートナーは食品廃棄とは全く異なる分野で働いている。2人が、規格外農産物の販売企業から食品を買い始めたとき、彼はパートナーが自宅での食品廃棄を防ぐことに大きな関心を寄せ始めたことに気がついた。

リピンスキーは「今では『食べ物はどれも無駄にできない。全て食べてしまわなければ』とばかり言っている。これは個人的な例でしかないが……」と言って笑った。

翻訳・編集=出田静

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