フォーブス ジャパン ウェブ編集部 エディター

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アマゾンジャパンが4月12日、有料会員制プログラム「Amazonプライム」の価格の値上げを発表した。

実は昨年4月には、プライム以外の会員について、直販商品、つまりアマゾンが在庫を持つ商品の配送料を値上げしている。注文金額が2000円未満の場合にそれまで一律350円だった配送料を、地域によって400円や440円に上げたのだ。

しかし、さらにずっとさかのぼって、アマゾンジャパンのローンチ直後の2001年からしばらくの間、配送料が「一律500円」だったことを覚えているカスタマーはあまり多くないだろう。

2000年。会議室での「挙手投票」で決まったこと

確か2000年、9月頃だったと思う。渋谷クロスタワーの12階にあったアマゾンジャパンのオフィス、その一番大きな会議室「Monkey」に、当時アマゾンの社員だった筆者はいた。

「本」のストアのトップ(と言っても、当時アマゾンが売っていた商品は「本」だけである)であった「ブックス・ゼネラルマネジャー(GM)」の号令により、社員全員がオフィスの一番大きな会議室「Monkey」に集められていたのである。当時、アマゾンジャパンオフィスの各会議室には、動物の名前が英語でつけられていた。

そこで繰り広げられたのは、挙手による「投票」だった。注文商品の「配送料」の金額投票である。ちなみに2000年11月1日深夜0時のアマゾンジャパンオープンから2カ月間は、「ローンチ記念」として配送料は無料だった。よって、この時は、2001年からの配送料を決めた、ということになる。

「いくらがいいかな? いいと思う金額に手を挙げてー」と、GM氏の大声。「では、100円がいいひと?」…「200円がいいひと? 300円は?!」…「400円?」「500円?」…「じゃあ、1000円のひと、いる?!」

まるで競売のような風景、それぞれの金額に手が上がり、「正」の字がホワイトボードに書かれていく。

そして、本当にこの時この部屋で、ローンチ後翌年からの配送料は一番多かった「500円」に決まったのである。

文=石井節子

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