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2019.04.28

男性の「美容関連」支出、リセッション入りの新指標に?

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経済学者たちは長年、労働市場や交渉の場、企業内において「美」がもたらすプレミアムについて調べてきた。2010年に発表された研究結果によれば、顔、特に男性の顔が魅力的である場合、そうでない場合より相手の記憶に残ることが多いという。

また、2010年には、ソーシャルレンディング(P2Pレンディング)で借り入れができるかどうかは、借り手の身体的な魅力に影響を受けるとの研究結果が示されている。

年齢が若い方が魅力的であると判断されることも分かっているが、「ビジネスマンらしさ」という外見的な美しさが認められていることから、この点では男性の方が、女性より少し「猶予」を与えられている。

女性が年を取るほど魅力を失うというのはひどい考え方だが、高齢の男性ほど、特にそうした見方をしている。ただ、カナダで行われた研究によれば、顔から判断される魅力が加齢の兆候と共に低下することは、男女とも同じだ。男性もまた、加齢に伴って持たれるようになる偏見からは逃れられないということだ。

新たな「指標」?

収入、払われる敬意、仕事で与えられる権限などから見ても、男女の役割や経験は平等に近づいてきているのかもしれない。だが、これは一方で、男性も女性と同様に、年齢に基づく偏見にさらされるようになっていることを意味する。平等が悪い結果をもたらす可能性もあるのだ。

私たちは近い将来、リセッション入りの判断に関して、新たな指標を持つことになるかもしれない。それは、男性の「美容製品や美容医療向けの支出額」だ。

編集=木内涼子

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