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こうした事件が相次ぐ中、航空会社はアルコールを提供しない便を作ることを検討するだろうか? そうはならないだろう。機内のアルコール提供はファーストクラスやビジネスクラスの人気サービスであり、エコノミークラスの収益源でもある。7ドルで機内販売されるビールの原価は1ドルにも満たないだろう。ビジネスとしては確かに魅力的だ。

だが機内での事件はなくなるどころか、頻度がさらに増し、その内容もより不快で暴力的なものになる傾向にあるようだ。

英民間航空安全庁(CAA)によると、フライト中に起きた深刻な問題行為は2015年には195件だったが、2017年には417件に増加した。英消費者協会(CA)の旅行雑誌「ウィッチ? トラベル(Which? Travel)」のアンケート調査では、10人1人がフライト中に叫んだり酔っ払ったり、暴力的な言葉を浴びせたりといった不快な振る舞いに遭遇していた。こうした出来事が最も多いのはアイルランドの格安航空会社(LCC)、ライアンエアーとみられ、同社のフライトに搭乗した乗客の17%が過去1年の間に迷惑行為を経験したと答えた。

同社のマイケル・オレアリー最高経営責任者(CEO)は、「酔っ払いたちが機内で問題を起こすフライトに搭乗したい人などいない」と認めた一方で、機内搭乗前に大量に飲酒する乗客が「安全性への脅威となっている」として、問題の責任は空港側にあると批判した。ライアンエアーは英空港内のバーに対し、午前10時前のアルコール提供をやめること、乗客への酒の提供は2杯までとすることを要請している。英政府も昨年11月の時点で、似たような提案を検討していた。

しかし、機内ではどうだろう? 特定のフライトで飲酒を禁じたり、アルコールなしの便が実現したりすることは、本当に可能なのだろうか? あなどってはいけない。かつては機内で可能だった喫煙も、今やほとんどの乗客に禁止が受け入れられているのだから。

編集=遠藤宗生

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