現在58歳のヘイスティングスは8年間にわたりフェイスブックの取締役を務めてきたが、フェイスブックが動画ビジネスへの注力を進める中で、両社の間に対立関係が生じたと関係筋は述べている。
フェイスブックの声明は、ヘイスティングスと並んで同社の取締役を務めてきた元大統領首席補佐官のアースキン・ボウルズも今後、同社を離れることを示唆している。
利用者数の伸び止まりに直面したフェイスブックは、数十億ドルを投じてオリジナル動画コンテンツ開発を進め、動画サービスの「Watch」をテレビ型のプラットフォームに発展させる計画だと報じられている。
ネットフリックスも今後は激しい競争に直面する。ウォルト・ディズニーは先日、動画ストリーミングサービス「Disney +」を月額6.99で、今年11月に立ち上げると発表した。ネットフリックスの標準プランは13ドルで提供されており、ディズニーの価格設定はその約半分ということになる。AT&T傘下のワーナーメディアも、年内に動画ストリーミング市場に参入する。
フェイスブックの新たな役員候補に、ペイパルのシニアバイスプレジデントのペギー・アルフォードがノミネートされたこともアナウンスされた。彼女は5月30日の取締役会の決議を経て、役員に就任することになる。
アルフォードはザッカーバーグが妻と設立した慈善団代「Chan Zuckerberg Initiative」の幹部を務めてきた人物だ。「ペギーはフェイスブックの今後の発展において非常に重要な役割を担うことになる」とザッカーバーグは声明で述べた。
フェイスブックの取締役会には、ベンチャーキャピタリストのマーク・アンドリーセンや、元アメリカン・エキスプレスCEOのケネス・シュノールト、ビル&メリンダ・ゲイツ財団CEOのスーザン・デスモンド・ヘルマン、投資家のピーター・ティール、CranemereグループCEOのジェフリー・ジエンツらがいる。