次に向ったベル&ロスには、カジュアル仕様の画期的なモデルがラインナップされていた。「BR03-92 MA-1」がそれで、1950年代に米国空軍が開発したフライトジャケットの傑作MA-1から着想を得たモデルである。
1958年製のボマージャケットを忠実にトレースし、コクピットを彷彿としたセラミックケースにマットカーキを、針、インデックスにスーパールミノバを使用したレスキューオレンジが配色されている。また、カーフスキンのストラップはカーキとオレンジのリバーシブルになっており、一本のストラップで好みの表情に変更することが可能となっている。
ベル&ロス BR03-92 MA-1 [自動巻き、セラミックケース、42mm径、50万円(世界限定999本) 問:オールブルー 03-5977-7759]
そして、初日の最後を締めたのがカール F. ブヘラ。今年のカール F. ブヘラは、近年で一番の出来なのではないだろうか。そのなかでもとくに惹かれたのが「ヘリテージ バイコンパックス アニュアル」だ。
このモデルのベースは1956年製のクロノグラフ。ケース径が34㎜で、当時の標準仕様であった2つ目(バイコンパックス)スモールダイヤルの腕時計だった。それを現代風にアレンジしているのだが、とてもクラシカルかつエレガントなのである。
ケースサイズは41mmと現代的だが、そのなかにはクロノグラフにビッグデイト、さらにはアニュアルカレンダーまで搭載されているのだ。それでも価格を90万円に収めているところが、とても素晴らしいのである。
カール F. ブヘラ ヘリテージ バイコンパックス アニュアル [自動巻き、SSケース、40㎜径、90万円(世界限定888本) 問:ブヘラジャパン 03-6226-4650]