エディター、ライター

ウブロ クラシックフュージョン フェラーリ GT キングゴールド

前回述べたように出展数が激減したバーゼルワールドだが、個々のブランドのブースは例年通り意欲的な新作が並び、相変わらずの活気をみせていた。

そんななかまず訪れたのはチューダーだ。昨年、日本に正式上陸したこのブランドを取材するのは初めてのこと。プレスカンファレンス形式で、注目の新作の中からまず紹介されたのは「ブラックベイ」コレクション。とくに印象的だったのは「ブラックベイ ブロンズ」で、その名の通りブロンズケースに収められたモデル。ヴィンテージ感のある1本だ。

このモデルは2016年の発表以来高い人気を誇ってきたもので、今年はそれに新色のスレートグレーをダイヤルとベゼルに配し登場した。ダイヤルは、外側から内側にかけてグラデーションになっており、ゴールドを配したアワーマーカーとベゼルの目盛りとのコンビネーションが美しい。

ブロンズはかつて海軍の装備パーツに採用されていたほど腐食に強い素材。同時に、経年変化を愉しめる素材でもある。ライフスタイルに応じて変化する素材によって自分だけのモデルが完成するのも魅力的だ。ムーブメントに自社製「MT5601」を搭載し、防水性能も200mと、日常における機能性も申し分ない。


チューダー ブラックベイ ブロンズ [自動巻き、ブロンズケース、43mm径、42万9500円 問:日本ロレックス 03-3216-5671]

次に取材したのは意欲作を発表し続けているブルガリ。今年も「オクト」コレクションが充実しており、超薄型の新作も登場している。それはケース径40mm、厚さ5.15mm、プラチナ製のマイクロローターをあしらい自動巻きムーブメントを搭載した「オクト フィニッシモ オートマティック」。ケース径は、わずか2.23mmということである。

そんななかで本誌が注目したのは「オクト オリジナーレ ソロテンポ」だ。スポーティさが身上の“オリジナーレ”の多面カットケースに、DLC処理を施して力強さを引き出している。さらに、そこにゴールドをワンポイント加えるという、心憎い演出はラグジュアリーメゾンらしいものである。3針モデルとクロノグラフがラインナップされており、どちらも魅力的なので人気を集めそうである。


ブルガリ オクト オリジナーレ ソロテンポ [自動巻き、SS(DLC)×18KPGケース、41.5mm径、94万円 問:ブルガリ ジャパン 03-6362-0100]

そしてゼニスは今年も「デファイ」コレクションが充実していた。今年は自動巻クロノグラフムーブメントの名機「エル・プリメロ」が50周年ということもあり、その次世代ムーブメントである「エル・プリメロ21」を搭載した「デファイ エル・プリメロ21 カーボン」を紹介したい。

まず、このモデルに搭載された「エル・プリメロ21」は、1/100秒を計測できるという優れもの。それを覆うのがブラックのカーボンセラミックというスポーツ感溢れる構成だ。

ケースやベゼルはもちろん、リュウズやプッシャーまでがカーボンによって作られているだけでなく、ブラックカラーのケースに合わせ、スケルトン化がされたムーブメントの地板や時分針、クロノグラフ針、その他の針もブラックに色付けされるという徹底ぶり。とても男っぽい、精悍な腕時計に仕上げられている。

ゼニス デファイ エル・プリメロ21 カーボン [自動巻き、カーボンケース、44mm径、203万円 問:ゼニス ブティック銀座 03-5524-6420]

文=福留亮司

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