Got my mind on your money.

レモネード共同創業者兼CEOのダニエル・シュライバー(Photo by Kimberly White/Getty Images for TechCrunch)

保険加入の手続きをAI(人工知能)で合理化するスタートアップ企業「レモネード(Lemonade)」が4月11日、ソフトバンクが主導する資金調達ラウンドで3億ドル(約335億円)を調達するとアナウンスした。

関係筋によると、レモネードの企業価値は20億ドル以上とされたという。レモネードの累計資金調達額はこれで、4億8000万ドルに達した。2017年12月の調達時に、同社の企業価値は約6億ドルとされていた。

保険版フィンテックを意味するInsurtech(インシュアテック)企業にカテゴライズされるレモネードは、2019年のフォーブスの「Fintech 50」に選出されたほか、2018年の「Next Billion-Dollar Startups」にも選ばれていた。

2016年創業のレモネードは、モバイル経由で安価な家財保険を提供している。賃貸物件に住む人の場合は月額5ドルから、持ち家に住む人は月額25ドルから家財保険が受けられる。ダニエル・シュライバーとシャイ・ウィニガの2人が立ち上げた同社は、現在米国の22の州とワシントンDCでサービスを提供中だ。

調達資金でレモネードは、欧州や米国での市場を拡大する。ニューヨークとテルアビブの拠点から始まった同社は、既にアムステルダムに欧州の本部を設立した。レモネードの出資にはイスラエルのOurCrowdや、GV(旧グーグルベンチャーズ)、ゼネラル・カタリスト、Allianz、Thrive Capitalらも参加している。

「テクノロジーを活用した保険で、世界の保険市場に革新をもたらしていく」とシュライバーは述べた。

レモネードはAIの活用により、保険の加入手続きや保険金支払いのスピードを劇的に高めた。チャットボットの質問に対し、イエス・ノーで回答するだけで加入手続きが終了し、クレーム処理や保険金の支払いもチャットボットが対応する。

従来の保険の仕組みでは、未請求分の保険料は全て保険会社の利益となるが、レモネードでは未請求分の保険料はチャリティに寄付される。ユーザーは保険でリスク回避を行うと同時に、チャリティで社会に貢献できる。

レモネードは30万人以上の顧客を抱えており、2018年の売上は5700万ドルに達し、16万2000ドル以上をチャリティに寄付していた。

編集=上田裕資

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